哲学/思想/宗教

世界
日本
異端と逸脱の文化史

世界
日本

世界
日本

小説
時代/歴史小説
評論/エッセイ
詩歌

小説
金原瑞人選オールタイム・ベストYA
評論/エッセイ
詩歌

映画/演劇
音楽
美術
画集/作品集

スポーツ
ワイン/酒
趣味/実用その他

新約聖書 訳と註

本巻
別巻

加賀乙彦長篇小説全集
辻章著作集
川村湊自撰集
ジェンダー研究のフロンティア
知の攻略 思想読本



INTRODUCING メディア・スタディーズ

【内容】
広告・テレビ・映画・新聞・雑誌・ニュース・コミックス・アニメーション・ラジオ・ビデオ・インターネットetc... メディアとは何か。それは、いかなる発展を遂げてきたのか。われわれは、メディアをどのように読み解き、活用すべきか。「メディア・スタディーズ」のすべてがわかる、イラスト図解入門書。
メディアに囲まれた生活が当たり前と化している現在、当該メディアの構造やコード、情報の送り手と受け手のネゴシエーティヴな関係などを知ることは重要だ。それだけではない。メディア文化、つまり映画やドラマ、マンガ、アニメーション、ゲーム、文学、音楽、広告などをどう読み解くか。メディア・リテラシーの匠にならないと、溢れかえる情報の波に溺れてしまう可能性がある。そう、メディア・スタディーズを学ぶことの意義は、そのまま君の日常生活に直結しているところだ。本書でメディア・スタディーズの基礎を学んだら、あとは応用してメディア研究を行ったり、メディアを活用し送り手になることだ。新たなコミュニケーションと公共圏の創造は君の手にかかっている。(町口哲生「訳者解説」より)

【内容目次】
メディア・スタディーズとはなんだろうか?/メディアとはなんだろう?/なぜメディア研究をするのか?/メディア・スタディーズの特徴/コマーシャル(広告)/産業としてのメディア/テレビ番組/映画の構造/新聞・雑誌・ニュース/メディア・スタディーズのはじまり/ポール・ラザースフェルド/メディアと暴力/限定効果論/ジョージ・ガーブナー/エリフ・カッツ/デニス・マクウェール/フランクフルト学派/マーシャル・マクルーハン/メディア・スタディーズの方法:記号学/フェルディナン・ド・ソシュール/ロラン・バルト/記号とテクスト/新しいメディア・スタディーズ/職業としてのメディア/メディアの規制/ジャーナリストの闘い/アルチュセールの構造主義/ポスト構造主義/メディアの「政治経済学」/民間放送と国営メディア/カルチュラル・スタディーズの登場/オーディエンスとメディア/オーディエンスの研究/デヴィット・モーリー/階級・職業・ジェンダー/メディアの表象=再現前化/メディアの覇権主義的モデル/メディアの多元主義的モデル/ステレオタイプ(固定観念)/なぜステレオタイプは存在するのか?/モラル・パニック/メディアと若者文化/メディアとレイシズム(人種差別)/メディアにおける女性/ジェンダーのステレオタイプ化/デジタル操作された女性/ニュースとはなんだろう?/ニュース記事とその価値/ニュースの4つの価値基準/市民の「知る権利」/戦争報道:ベトナム戦争/調査報道:ウォーターゲート事件/グラスゴー大学「メディア・グループ」/コミックス/アニメーション/ラジオの登場/テクストとしての広告/インフォマーシャルとはなんだろう?/広告のフォーマット/広告のテクニック/テレビの登場/テレビ番組が制作されるまで/テレビ番組の制作プロセス/テレビへの異議/公共放送の歴史/公共放送と民間放送/テクストとしての映画/映画のコード/映画の編集プロセス/映画の3要素:プロット・語り・テーマ/ハリウッドとアメリカン・ドリーム/ハリウッドのステレオタイプ/ハリウッドのグローバル市場/ボリウッドとはなんだろう?/香港とイラン映画/第三の映画とはなんだろう?/ビデオの出現/DIYビデオとはなんだろう?/模造ビデオ/最新テクノロジー/インターネット/インターネットの問題点/メディア産業の支配/メディアミックス/メディア複合企業/メディア帝国主義/有名人とはなんだろう?/有名人と権力/未来学とグリーンメディア /訳者解説◇メディア・スタディーズの過去・現在・未来 町口哲生/インデックス

【著者・訳者略歴】
ジャウディン・サルダー(Ziauddin Sardar)クリケット選手になる夢を故郷パキスタンに残して、「有機的知識人」を目指し、英国でジャーナリスト、テレビのコメンテーター、文化批評家として活躍中。ロンドン・シティ大学で客員教授として科学史を担当。また英国の代表的ポストコロニアル美術雑誌「Third Text」 の編集長でもある。「9・11事件」以降はイスラム系知識人として積極的に発言している。ボリン・ヴァン・ルーンとの共著にINTRODUCING カルチュラル・スタディーズ(作品社)がある。
ボリン・ヴァン・ルーン(Borin Van Loon)アートや哲学、経済決定論などの異質な分野をいとも容易く飛び越える才人であり、映画監督をもこなす。いまも様々な刺激に満ちたプロジェクトを抱えてロサンゼルス、バンコク、サクスムンダム(イギリス)などを行き来している。時には小説を完成させるため自宅に引きこもる。プライヴェートも多くの謎と刺激に満ちている。
町口哲生(まちぐち・てつお)評論家。現代のポップ・カルチャー=文学・マンガ・アニメ・音楽などを硬軟織り交ぜ論じている。関西大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。大学では現代思想やサブカルチャー論などを講じている。著書に帝国の形而上学――三木清の歴史哲学』(作品社)、『現代文化スタディーズ』、『現代文化テクスチュア』(以上晃洋書房、共著)訳書にヴァネッサ・ベアード性的マイノリティの基礎知識』(作品社)など。目下、主にニュー・アート・ヒストリーとヴィジュアル・カルチャー・スタディーズを研究中。
田村美佐子(たむら・みさこ)翻訳家。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。訳書にハミッド・ダバシ『イラン、背反する民の歴史』(作品社、共訳)、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『聖なる島々へ』、『詩人たちの旅』、ニーナ・キリキ・ホフマン『マットの魔法の腕輪』(以上東京創元社)など。ついに刊行。