ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕百年記念講演会
「パゾリーニの究極の言葉」
四方田犬彦(映画史・比較文学研究者/近著『パゾリーニ』作品社刊行)
イタリアの伝説的な映画作家ピエル・パオロ・パゾリーニ(1922-1975)の生誕百年を記念し、今秋、1100頁に及ぶ大著「パゾリーニ」(作品社)を上梓される四方田犬彦氏を講師に迎え、映画監督・劇作家・小説家・詩人・思想家として様々な問題を提起したパゾリーニについて論じていただきます。
日程:2022年11月17日(木)18:30
会場:アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
メッセージ
「パゾリーニは53歳の人生において、いくたびもアビューラを繰り返した」
四方田犬彦
「アビューラ」とは撤回、棄教、厳格なる否認と転位という意味だ。パゾリーニは53歳の人生において、いくたびもこのアビューラを繰り返した。イタリア語もイタリア国籍も捨ててやる。いくら侵犯行為を映画で描いてもキリがないから、もうやめてやる。『デカメロン』のおかげで、「ポルノの帝王」と呼ばれてしまった。これも捨ててやる。……こうして彼は最後に『サロ』(邦題『ソドムの市』)を撮り、極右の若者たちの手で殺害された。翌日からは、新作のロケハンを始める予定だったのに……。
人が期待しているところに身を置かないこと。自分の作品が権力(複数)に利用され、隷属させられていると知ったときには、公然とそれを捨てること。パゾリーニの生涯にわたる倫理とはそのようなものであった。
本講演では最晩年のパゾリーニの映画作品と発言を取り上げる。また実現できずに終わった二本のフィルムについても、判明しているかぎりにおいて言及する。ハレー彗星がふたたび現れたのを見て救世主の再臨を信じ、ウル(現在のシリア)にまで追いかけていく老博士。ニューヨークで黒人解放闘争に共感する聖ペテロと、彼を裏切って悪魔と契約をする弟子のルカ。もしこうした作品が撮られていたとするならば、パゾリーニのイメージはどのように変わったことだろう。加えて『サロ』の解釈はどう変わったことだろう。
パゾリーニの究極の言葉とは、いったい何だったのか。
今回は新著『パゾリーニ』の結論部分を、きわめて濃縮した形で提示しておきたいと考えている。
主催:映画美学校
協力:アテネ・フランセ文化センター/作品社
先着順:定員130名(新型コロナウィルスの感染状況によって座席数を制限することがあります)
入場料:1,000円
会場&お問合せ:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
TEL:03-3291-4339(13:00-20:00)
infor@athenee.net
【チケットは当日券のみ。当日18:00に開場と合わせて販売開始】
「イベント/フェア」カテゴリーアーカイブ
イベントのお知らせ
5月29日19時から下北沢の本屋B&Bで、『ビデオランド』刊行記念として、生井英考さんと桜井雄一郎さんによるトークイベント「レンタルビデオの生態系」を行ないます。詳しくは、下記URLをご参照ください。
https://bookandbeer.com/event/bb220529a_rv/
イベントのお知らせ。
6月29日19時半より渋谷のブックカフェBAG ONEで、『ヒッピーのはじまり』刊行記念としてトークイベント「阿部大樹×星野概念 音楽について語る」を行ないます。オンライン配信もあり。下記のサイトからチケットの申し込み、及びサイン本の購入が可能です。 https://bagone.jp/event/hippie
フェアのお知らせ。
ジュンク堂書店池袋店さん4階で、作品社の在庫僅少本フェアが始まりました。6月末まで3カ月の長丁場です。お店の在庫が減っていった場合には、どんどん新しい本を投入する予定です。みなさまぜひぜひ頻繁に足を止めてみてください。 そして、まだ一冊も売れていないのに(笑)、さっそく中西進編『日本の名随筆61 万葉一』と『日本の名随筆62 万葉二』を追加しました。こちらは数日中に着荷予定です。
イベントのお知らせ。
5月11日、神田駿河台のエスパス・ビブリオさんで、白井啓介『銀幕發光』刊行記念として、著者と刈間文俊、韓燕麗両氏とのトークイベントを行ないます。内容詳細、および予約方法については、エスパス・ビブリオさんのサイトをご覧ください。 http://espacebiblio.superstudio.co.jp/?p=7193
イベントのお知らせ。
『西部劇論』(著:吉田広明 発行:作品社)刊行記念
伊藤洋司×吉田広明トークショー
『西部劇論』をめぐって
映画批評家吉田広明の新著『西部劇論』をめぐり、気鋭の映画研究者伊藤洋司と吉田がトーク。
西部劇を独自の視点から見た歴史であると同時に、西部劇の終わりを宣言する挑発の書でもあるこの著作を私たちはどう受け止めるべきなのか、その手掛かりがここに。
[日時]2019年1月26日(土)
15:00→17:00(14:30開場)
[参加費]1,500円(当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
[会場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
http://espacebiblio.superstudio.co.jp/?p=7011
イベントのお知らせ。
『スクリーンの裾をめくってみれば』刊行記念イベント《愛と欲望の裏映画史を語る冒険的映画論トーク!》11月17日
日時:2018年11月17日(土) 17:00〜(開場16:45〜)
場所:千葉市 千葉そごうジュンヌ3F 16の小さな専門書店内 シアター駒鳥座
参加費:1000円(ワンドリンク付き)
定員:30名
要予約 下記よりご予約ください。
http://16bookstore.editorial-jetset.co/archives/1703
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イベントのお知らせ。
ウラジーミル・ナボコフ『淡い焔』刊行記念トーク&ナボコフ短篇読書会「移動祝祭日」 http://cvbks.jp/2018/11/02/nabokov/
イベントのお知らせ。
10月6日開催、的場昭弘×白井聡トークイベント。『カール・マルクス入門』、『新装版 新版 共産党宣言』同時刊行記念。著者の的場昭弘氏と思想史家の白井聡氏が、ロシア革命100年、『資本論』150年、そしてマルクス生誕200年の今、改めてレーニンとマルクスの思想を語る。 https://docs.google.com/forms/d/1fWRwWwvJqPoAKtxerAeHFmEZ9M87KFLXGKF_fGgm7CY/viewform?edit_requested=true
イベントのお知らせ。
10/27(金)19:00~ 鹿島茂『東京時間旅行』(作品社)・樫原辰郎『帝都公園物語』(幻戯書房)刊行記念 鹿島茂さん×樫原辰郎さんトーク&サイン会「明治維新から150年 帝都・東京の近代」
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=15338