春画・江戸ごよみ【冬の巻】
執筆＝林英夫・岡田芳朗・吉原健一郎・白倉敬彦ほか
本体 4,800円
Ａ４判上製短辺綴／函入り
ISBN 4-87893-623-1
発行 2001.11
【特色･内容構成】
１．本邦初公開の名品を含め、浮世絵春画５００余点(カラー120点、モノクロ400点)を、春夏秋冬に分けて一挙公開。
２．浮世絵春画に登場する男女のしぐさや表情、着物の柄や色合い、女性の髪型や化粧道具、さらに戸外に広がる町の風情や折々の風物など、作品のディテイルを斯界の第一人者が読み解き、江戸の風俗、庶民の暮らしの息づかいまでを探ろうとする初の試み。
３．折々の暮らしの中に生きていたタブー、しきたり、歳時情報などを月ごとに集めたユニークなコラム｢江戸ごよみ｣を紹介。
４．江戸中期を代表する性風俗の指南書『女庭訓下女文庫』『枕童児万編玉茎』『開註年中行誌』『華のありか』の4篇を解読、読みくだし付で紹介。本邦初公開。
５．カラー作品と解説を見開きで構成。折帳、版本を含め、完全復刻の作品は一頁に納め、見やすいレイアウトを心がけた。
【目次】
江戸ごよみ【十月──神無月】
春信 紅楓
春信 紅葉
湖龍斎 婚礼
清長 婚礼
春章 炬燵開
春潮 炬燵開
春潮 祝言
歌麿 炬燵
英泉 初夜
国芳 火鉢
江戸ごよみ【十一月──霜月】
政信 雪の庭
春信 横しぐれ
湖龍斎 大名と餅
清長 江戸の火事
清長 雪
春潮 顔見世
国貞 炬燵
国芳 江戸の石
湖龍斎 西の市
春潮 冬至
江戸ごよみ【十二月──師走】
春信 山茶花
湖龍斎 雪の隅田川
湖龍斎 猫と炬燵
清長 年の暮
清長 吉原の暮
春潮 煤掃
歌麿 事始め
北斎 餅搗
国貞 雪の道
重政 年忘れ
●資料翻刻
Ⅰ 『女貞訓下所文庫』
Ⅱ 『枕童児抜差万遍玉茎』
Ⅲ 『開中年中行誌』
Ⅳ 『華のあり香』
それぞれ十月～十二月の部