春画・江戸ごよみ【春の巻】
執筆＝林英夫・岡田芳朗・吉原健一郎・白倉敬彦ほか
本体 4,800円
Ａ４判上製短辺綴／函入り
ISBN 4-87893-624-x
発行 2002.01
【特色･内容構成】
１．本邦初公開の名品を含め、浮世絵春画５００余点(カラー120点、モノクロ400点)を、春夏秋冬に分けて一挙公開。
２．浮世絵春画に登場する男女のしぐさや表情、着物の柄や色合い、女性の髪型や化粧道具、さらに戸外に広がる町の風情や折々の風物など、作品のディテイルを斯界の第一人者が読み解き、江戸の風俗、庶民の暮らしの息づかいまでを探ろうとする初の試み。
３．折々の暮らしの中に生きていたタブー、しきたり、歳時情報などを月ごとに集めたユニークなコラム｢江戸ごよみ｣を紹介。
４．江戸中期を代表する性風俗の指南書『女庭訓下女文庫』『枕童児万編玉茎』『開註年中行誌』『華のありか』の4篇を解読、読みくだし付で紹介。本邦初公開。
５．カラー作品と解説を見開きで構成。折帳、版本を含め、完全復刻の作品は一頁に納め、見やすいレイアウトを心がけた。
【目次】
●絵師と画題
江戸ごよみ【一月──睦月】
春信 初夢
湖龍斎 初夢
清長 年礼
清長 福寿草
春潮 年礼
春信 水仙・早わらび
湖龍斎 土筆
英山 双六・蓬莱飾
国貞 初手習
国芳 かるた遊び
江戸ごよみ【二月──如月】
政信 梅
春信 初午
春信 二日灸
湖龍斎 初午
湖龍斎 梅
湖龍斎 鶯
清長 梅
春潮 稲荷参り
歌麿 梅と鶯
国芳 稲荷詣
江戸ごよみ【三月──弥生】
春信 こぶし
清満 桜
湖龍斎 花見
清長 宿下り
清長 桜
春潮 花見
歌麿 隅田川の花見
国貞 花の宴
国芳 桜散る
国芳 花の茶屋
●資料翻刻
Ⅰ 『女貞訓下所文庫』
Ⅱ 『枕童児抜差万遍玉茎』
Ⅲ 『開中年中行誌』
Ⅳ 『華のあり香』
それぞれ一月～三月の部