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新刊案内

■ 2019年10月刊行

〈未来像〉の未来
ジョン・アーリ  吉原直樹・高橋雅也・大塚彩美訳  本体:2600円(税別)
「今こそ社会科学は、〈未来〉を考える時である…」ジョン・アーリ遺作。新たな社会科学のパラダイムを切り開いた“アーリ社会学”の最後の課題は〈未来〉だった! ジョン・アーリは、2015年、ランカスター大学に「社会未来研究所」を設立し責任者となり、人生の最後の時間を“未来研究”にかけ、翌年の2016年に亡くなった。本書は、その最後の研究成果として結実したものである。
列島祝祭論
安藤礼二  本体:2600円(税別)
天皇制の起源に遡り、神道・道教・修験・天台・真言・後醍醐など、天皇を軸として習合・展開されてきた日本的霊性の原型を根源的に探求。
コンプリート版 アメリカは歌う。
東理夫  本体:4200円(税別)
「九」という数字は、なぜ悲しみと不吉さをまとっているのか? 戦いつづけてきたアメリカに、なぜ反戦歌、厭戦歌が多いのか? 黒人霊歌(ニグロ・スピリチュアル)は、なぜ同じような歌詞がくり返し歌われるのか? アメリカには、なぜかくも多くの殺人をテーマにした歌があるのか? 建国以来の現在までのアメリカで生まれた歌に秘められた謎と人びとの想いを追いながら、知られざるもう一つのアメリカの姿を描き出す。アメリカ音楽史の決定版!
この社会で働くのはなぜ苦しいのか
樫村愛子  本体:2400円(税別)
《「 働き方改革」では語られないこと》「本書は、労働が現在と新しい社会においてどのようなものとしてあるのか考察するにあたり、これまでの議論で欠けている、他者との関係で構成される主体の観点において、精神分析の枠組み、およびそれが社会構造と関与する点について社会学の枠組みで考察する」(本文より)。現在、ネオリベラリズム(新自由主義)という新たな社会体制が、私たちの「労働」のあり方を一変させ、さまざまな歪みを生み出している。ラカン精神分析やフランス社会学の知見を武器に、今日の「労働」が抱える問題の根底に社会構造と主体の変容を見出し、「就活」「コミュニケーション」「マネジメント」「うつ」など多角的・多層的な観点から精緻に読み解く。
オランダの文豪が見た大正の日本
ルイ・クペールス  國森由美子訳  本体:2600円(税別)
長崎から神戸、京都、箱根、東京、そして日光へ。東洋文化への深い理解と、美しきもの、弱きものへの慈しみの眼差しを湛えた、ときに厳しくも温かい、五か月間の日本紀行。写真70点収録!
ともがら(朋輩)
中原文夫  本体:1100円(税別)
彼らに救いはあるのか、熟年で緊迫する生の葛藤、迷走する二人の奇妙な交感、短歌を交えて重層的に描いた新趣向の書き下ろし野心作。

■ 2019年9月刊行

戦下の淡き光
マイケル・オンダーチェ  田栗美奈子訳  本体:2600円(税別)
1945年、うちの両親は、犯罪者かもしれない男ふたりの手に僕らをゆだねて姿を消した――母の秘密を追い、政府機関の任務に就くナサニエル。母たちはどこで何をしていたのか。周囲を取り巻く謎の人物と不穏な空気の陰に何があったのか。人生を賭して、彼は探る。あまりにもスリリングであまりにも美しい長編小説。
モーガン夫人の秘密
リディアン・ブルック  下隆全訳  本体:3200円(税別)
1946年、破壊された街、ハンブルク。男と女の、少年と少女の、そして失われた家族の、真実の愛への物語。リドリー・スコット製作総指揮、キーラ・ナイトレイ主演、映画原作小説!
経済的理性の狂気
デヴィッド・ハーヴェイ  大屋定晴監訳  本体:2800円(税別)
グローバル資本主義の構造と狂気に迫る“21世紀の資本論”。マルクスだったら、グローバル資本主義をどのように分析するか?“現代のマルクス”ハーヴェイによるスリリングな挑戦……(『ガーディアン』紙)
海東野言
許●(竹冠に封、ホ・ボン)  梅山秀幸訳  本体:3800円(税別)
豊臣秀吉との駆け引き、清の太宗による半島侵出、蹂躙される国土、虐殺される民衆――しかし、宮廷内部は、権力闘争に明け暮れていた。《韓国古典・野譚シリーズ》全8巻完結!
浮きよばなれ
栗原明志  本体:2400円(税別)
古事記、万葉集、源氏物語、保元物語、日蓮、徒然草、南総里見八犬伝、歌川国芳、河口慧海、幸田露伴、山田美妙、種田山頭火、小津安二郎、西馬音内盆踊り……。日本の歴史に名を刻んだ偉業は、同時にこの「日本」を内奥から突き破るかのごとき破格の挑戦でもあった! この島国に居ながらにして平然と外部へ飛び出していった者たち」を召喚し、古代の記紀神話から21世紀のIT社会にまで連なる、文学・芸術の知られざる系譜を縦横無尽に語りつくす!

■ 2019年8月刊行

戦争と資本
エリック・アリエズ、マウリツィオ・ラッツァラート  杉村昌昭、信友建志訳  本体:3800円(税別)
なぜ資本は、戦争を求めるのか? 総力戦から冷戦へ、そして、対テロ戦争、グローバルな内戦へ。やむことなく戦争を求める経済のメカニズムを明らかにする。資本主義が存続するかぎり、戦争は終わらない!〈世界内戦論〉としての「戦争論」
小説集 明智光秀
菊池寛、八切止夫、新田次郎、岡本綺堂、滝口康彦、篠田達明、南條範夫、柴田錬三郎、小林恭二、正宗白鳥、山田風太郎、山岡荘八  末國善己解説  本体:1800円(税別)
謎に満ちた前半生はいかなるものだったのか。なぜ謀叛を起こし、信長を葬り去ったのか。そして本能寺の変後は……。超豪華作家陣の想像力が炸裂する、傑作歴史小説アンソロジー! 2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』視聴者必読
この映画を視ているのは誰か?
佐々木敦  本体:2600円(税別)
アピチャッポン・ウィーラセタクン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジム・ジャームッシュ、ホン・サンス、濱口竜介……。ホラーから、小説の映画化、ドキュメンタリー、パフォーマンスにいたるまで、「視ること」を通して世界に対峙する最前線の作家たち。その倫理と原理を読み解き、映画表現、ひいては人間の視覚経験そのものの根源/極限に迫る。
ブヴァールとペキュシェ
ギュスターヴ・フローベール  菅谷憲興訳  本体:4600円(税別)
翻訳も、解説も、訳注もほぼ完璧である。この作品を読まずに、もはや文学は語れない。自信をもってそう断言できることの至福の悦び……。──蓮實重彦。厖大な知の言説(ディスクール)が織りなす反=小説(アンチ・ロマン)の極北、詳細な注によってその全貌が始めて明らかに!
随筆 万葉集 第一巻
中西進編  本体:1800円(税別)
『万葉集』は千年以上昔の古典であるにもかかわらず、誰もが苦労せずに読め、自由に感慨をのべることができる。こんな古典のあることは、世界でも珍しい宝物ではないだろうか。そして、本書の筆者の何という豪華な、しかも長い歴史にわたる名文章家ぞろいであることか。――中西進
随筆 万葉集 第二巻
中西進編  本体:1800円(税別)
『万葉集』は千年以上昔の古典であるにもかかわらず、誰もが苦労せずに読め、自由に感慨をのべることができる。こんな古典のあることは、世界でも珍しい宝物ではないだろうか。そして、本書の筆者の何という豪華な、しかも長い歴史にわたる名文章家ぞろいであることか。――中西進
随筆 万葉集 第三巻
中西進編  本体:1800円(税別)
『万葉集』は千年以上昔の古典であるにもかかわらず、誰もが苦労せずに読め、自由に感慨をのべることができる。こんな古典のあることは、世界でも珍しい宝物ではないだろうか。そして、本書の筆者の何という豪華な、しかも長い歴史にわたる名文章家ぞろいであることか。――中西進

■ 2019年7月刊行

猫と偶然
春日武彦  本体:1800円(税別)
「春日武彦」の姿を借りて猫が書いたとしか思えません。――平松洋子。愛猫との心安らぐ日々、猫が現れる文芸作品、そして紡がれる詩的連想……。猫と人間の美しくも、ちょっと不思議な断章集。
AIには何ができないか
メレディス・ブルサード  北村京子訳  本体:2400円(税別)
「この本は、テクノロジーができることの限界はどこにあるかを、どう理解すればよいかについて書かれている。そうした限界を理解することは、わたしたちがよりよい選択をし、また世界をすべての人にとって真の意味でよりよくしていくうえで、テクノロジーを使ってできることや、わたしたちがなすべきことについて、社会全体で対話する際の助けとなる」(本文より)。AlphaGo、ドローン、音声アシスタント、自動運転……。人工知能は本当のところ、いったい何ができる/できないのか? 実際のソフトウェア開発経験もある気鋭のデータジャーナリストが、コンピューターの基本的仕組みから出発して、自身の実践的取り組みや、ジェンダー・人種・格差などの社会的文脈をも交えつつ、わかりやすく解説。今、さまざまな現場で本当に起きていることを冷静に見つめ、人間×テクノロジーのよりよい未来を展望する!
幕末未完の革命
長崎浩  本体:2800円(税別)
なぜ“勝者”になれなかったか? 茨城・水戸で政治活動家人生を経験した著者が、最後の将軍慶喜、桜田門外の変、天狗党、水戸学、知られざる凄惨な内戦など、未曽有の乱世の時代を詳細に分析、その謎にせまる。現代日本への教訓に満ちた、刮目すべき、忘れられたもう一つの幕末史。
増補新版 モデルネの葛藤
仲正昌樹  本体:5800円(税別)
もう一つの〈近代〉は可能か? デカルト、カント、フィヒテ、ヘーゲルの正統派哲学に抗した、デリダの〈脱構築〉の先駆者たち、ヘルダー、シラー、ヘルダリン、シュレーゲル、ノヴァーリス、シェリングら〈「自我」に絶えず取り憑き、時として破滅へと導く無意識の深淵を見つめ、言語の主体との緊張関係をテーマ化した〉ドイツ・ロマン派をポストモダンの視点から再解釈し、もう一つの〈歴史=物語〉とその思想の可能性を描く記念碑的大作。
思考機械【完全版】第二巻
ジャック・フットレル  平山雄一訳  本体:6800円(税別)
バロネス・オルツィの「隅の老人」、オースティン・フリーマンの「ソーンダイク博士」と並ぶ、あまりにも有名な“シャーロック・ホームズのライバル”。シリーズ作品数50篇を、世界で初めて確定! 初出紙誌の挿絵120点超を収録! 著者生前の単行本未収録作品は、すべて初出紙誌から翻訳! 初出紙誌と単行本の異同も詳細に記録! ホームズ・パスティーシュを特別収録! 詳細な訳者解説付。
画商のこぼれ話
種田ひろみ  本体:1200円(税別)
贋物・模造品の氾濫、タナ牡丹話、藁しべ長者?……美に憑かれた人々の喜怒哀楽を画商歴30年の著者が現場の体験を通して描き切る。銀座「おいだ美術」女性社長の初エッセイ集!

■ 2019年6月刊行

桐山襲全作品2
桐山襲  本体:6800円(税別)
疾風のように時代を駆け抜け、鮮烈な痕跡を刻んだ桐山襲の軌跡! 1986〜1992。遺稿「望みなきときにも」収録。
ドイツ国防軍冬季戦必携教本
ドイツ国防軍陸軍総司令部  大木毅編訳・解説  本体:4600円(税別)
実戦マニュアル、ドイツ語原文から初訳! 本教本は、1942年9月1日に発行された厳寒期の戦闘に関するマニュアルである。この発行年よりわかるように、これは、1941年から42年にかけての、ソ連侵攻「バルバロッサ」作戦の挫折から、過酷な厳寒期(その冬は異常気象で、記録的な極寒であった)に、ドイツ国防軍が得た苦い経験をもとにまとめられたものである。すなわち、独ソ戦の過酷な環境をかいまみせてくれる貴重な歴史資料であると同時に、雪中に軍隊がいかに行動をするか、ひいては冬季のサバイバルとはいかなるものかを示す「実用書」であり、第一級の史料である。
偽装、捏造、安倍晋三
佐高信  本体:1800円(税別)
いかに好景気は、でっち上げられたか? 景気動向は悪化し、ついにアベノミクスの破綻が始まった。その“ウソ”を徹底的に暴き、安倍政権にトドメの一刀を放つ!
児玉源太郎
長南政義  本体:3600円(税別)
台湾統治を軌道に乗せ、日露戦争を勝利に導いた“窮境に勝機を識る”名将の実像を、防衛省防衛研究所、防衛大学校で児玉を講義した明治軍事史の専門家が、軍事学的視点と新史料「児玉源太郎関係文書」を初めて使用し描き出す。日露戦争の作戦を指導した男の虚像と実像を暴く。新史料で通説を覆す決定版評伝! 「児玉源太郎関係文書」を使用した初の評伝!
斎藤茂吉
田中教子  本体:2500円(税別)
長谷川郁夫氏(文芸評論家)推薦の辞 すぐれた歌人がすぐれた鑑賞家、批評家であるのはいうまでもない。医学を通じて西洋近代科学思想の最前線に触れた斎藤茂吉は、自らの批評文に科学用語を頻用、それを活かした。ゆらぎ、屈折、波動など。これらの語が日本語の文脈のなかにいかに咀嚼され、どのように血肉化したか。その過程を丹念に辿って、茂吉特有の言語空間の真髄に迫った著者が一級の歌人への途を踏み出したことを喜びたい。

■ 2019年5月刊行

思考機械【完全版】第一巻
ジャック・フットレル  平山雄一訳  本体:6800円(税別)
バロネス・オルツィの「隅の老人」、オースティン・フリーマンの「ソーンダイク博士」と並ぶ、あまりにも有名な“シャーロック・ホームズのライバル”。本邦初訳16篇、単行本初収録6篇! 初出紙誌の挿絵120点超を収録! 著者生前の単行本未収録作品は、すべて初出紙誌から翻訳! 初出紙誌と単行本の異動も詳細に記録! シリーズ50篇を全二巻に完全収録! 詳細な訳者解説付。
ぼそぼそ声のフェミニズム
栗田隆子  本体:1800円(税別)
就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo……現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける――〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。
桐山襲全作品1
桐山襲  本体:6800円(税別)
高揚せる(あるいは、深く絶望せる)決起が詩的であるとすれば、桐山の散文は粘り強い抵抗ではなかったか。「現在に対する憎しみ」に身を焦がしながら、来たるべきものを忍耐強く準備すること――桐山の体現した姿勢は、「現在」の不愉快さが極限に達した今日にあってこそ、求められている。本全集は、われわれが引き継ぐべきものの全容を余すところなく示してくれるであろう。──白井聡。疾風のように時代を駆け抜け、鮮烈な痕跡を刻んだ桐山襲の軌跡!──1983〜87。未発表作品「祭りの準備」収録
日本における近代経済倫理の形成
曾暁霞  本体:2700円(税別)
「賤商」思想から「士魂商才」へ。徂徠から渋沢栄一にいたる儒教思想の日本的転換。プロテスタンティズムの倫理が近代資本主義成立に貢献したように、日本の急速な経済発展には儒教思想の貢献が見落とせない。元来「賤商」思想の儒学がどのように日本の高度経済成長を導いたのか、その日本的変容の系譜を少壮中国人研究者が真率に解明する。

■ 2019年4月刊行

美しく呪われた人たち
F・スコット・フィッツジェラルド  上岡伸雄訳  本体:3200円(税別)
デビュー作『楽園のこちら側』と永遠の名作『グレート・ギャツビー』の間に書かれた長編第二作。刹那的に生きる「失われた世代」の若者たちを絢爛たる文体で描き、栄光のさなかにありながら自らの転落を予期したかのような恐るべき傑作、本邦初訳!
科学の女性差別とたたかう
アンジェラ・サイニー  東郷えりか訳  本体:2400円(税別)
「“女脳”は論理的ではなく感情的」「子育ては母親の仕事」「人類の繁栄は男のおかげ」……。科学の世界においても、女性に対する偏見は歴史的に根強く存在してきた。こうした既成概念に、気鋭の科学ジャーナリストが真っ向から挑む! 神経科学、心理学、医学、人類学、進化生物学などのさまざまな分野を駆け巡り、19世紀から現代までの科学史や最新の研究成果を徹底検証し、まったく新しい女性像を明らかにする。自由で平等な社会を目指すための、新時代の科学ルポルタージュ。
ディストピア・フィクション論
円堂都司昭  本体:2600円(税別)
『われら』『メトロポリス』『すばらしい新世界』『動物農場』『一九八四年』『華氏451度』『蠅の王』『高い城の男』『猿の惑星』『ブレードランナー』『侍女の物語』『わたしを離さないで』『図書館戦争』『虐殺器官』『ハーモニー』『俺俺』『百年法』『帰ってきたヒトラー』『想像ラジオ』『ボラード病』『献灯使』『服従』『宰相A』『火星に住むつもりかい?』『消滅世界』『バラカ』『カエルの楽園』『ズートピア』『シン・ゴジラ』『地球にちりばめられて』……超管理社会、核戦争、巨大災害、社会分断、ポスト真実……理想(ユートピア)とは真逆の悪夢(ディストピア)に接近する現実を前に、創作は何ができるのか? 古典から話題作まで全方位読解!!
風狂ヴァイオリン
小川征也  本体:2000円(税別)
「一期は夢よ ただ狂へ」男50歳、出世街道を捨てて念願の風来坊。祇園を舞台のほのかなロマンスと多彩な交流。夢の人生を愉しくめぐる、せつなく愉快な大人のラプソディ。
続於于野譚
柳夢寅  梅山秀幸訳  本体:3800円(税別)
朝鮮庶民の見た秀吉の朝鮮出兵……日本人の認識の欠落を埋める歴史古典、待望の続編、翻訳完成。朝鮮民族の心の基層をなす、李朝時代の民衆説話・伝承の集大成。貴族や僧の世態・風俗、庶民や最下層の人々の人情の機微、伝説の妓生……。

■ 2019年3月刊行

〈後期〉ハイデガー入門講義
仲正昌樹  本体:2000円(税別)
なぜ、〈後期〉なのか? アーレント、フランス現代思想からマルクス・ガブリエルまで、今なおポストモダン/現代哲学の震源である、『存在と時間』以降の転回(ケーレ)を経た〈後期〉を徹底講義する初の入門書。
黒人小屋通り
ジョゼフ・ゾベル  松井裕史訳  本体:2600円(税別)
ジョゼフ・ゾベルを読んだことが、どんな理論的な文章よりも、私の目を大きく開いてくれたのだ――マリーズ・コンデ。カリブ海に浮かぶフランス領マルチニック島。農園で働く祖母のもとにあずけられた少年は、仲間たちや大人たちに囲まれ、豊かな自然の中で貧しいながらも幸福な少年時代を過ごす。『マルチニックの少年』として映画化もされ、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した不朽の名作、半世紀以上にわたって読み継がれる現代の古典、待望の本邦初訳!
第十四回岡山県内田百阨カ学賞受賞作品集
小浦裕子、中野ふ菜、江口ちかる、馬場友紀  本体:1000円(税別)
最優秀賞受賞作「月痕」小浦裕子 優秀賞受賞作「手裏剣公方」中野ふ菜/「海と影」江口ちかる/「妙薬」馬場友紀 選評:小川洋子・平松洋子・松浦寿輝
李氏朝鮮最後の王李垠 第一巻
李建志  本体:2800円(税別)
もう一人の“ラストエンペラー”――日韓の動乱の歴史の闇に隠された、謎の生涯を、初めて明らかにする。李朝500年の最後の王にして、大韓帝国の皇太子。日韓併合で大日本帝国の「準皇族」となり、皇族の妻(梨本宮方子)と結婚。そして、戦争が終わる……
李氏朝鮮最後の王李垠 第二巻
李建志  本体:2800円(税別)
もう一人の“ラストエンペラー”――日韓の動乱の歴史の闇に隠された、謎の生涯を、初めて明らかにする。李朝500年の最後の王にして、大韓帝国の皇太子。日韓併合で大日本帝国の「準皇族」となり、皇族の妻(梨本宮方子)と結婚。そして、戦争が終わる……

■ 2019年2月刊行

イスラーム神学古典選集
松山洋平編訳  本体:4800円(税別)
スンナ派、シーア派……様々な宗派は、はたして何を信じているのか? 宗派・学派の相違点を根本から学ぶための初めての基本信条の古典集。わが国のイスラーム認識に新しい礎石を積む。【イスラーム教の礼拝の方法を解説した「礼拝の作法」所収】
ドゥルーズ『差異と反復』を読む
森田裕之  本体:2200円(税別)
万人に開かれた明快なるドゥルーズ哲学への本格的入門書。現代思想において極めて重要なドゥルーズ哲学の核心をなす『差異と反復』。本書は、この難解をもって知られるテキストを、哲学に関心をもつ一般の読者にもわかるように、図式的かつ体系的に再構成して描き出す。まず『差異と反復』で語られた思想の大まかなイメージをつかむことから始め、「強度」「特異性」などの専門用語を一つひとつ丁寧に説明し理解を深めていき、最後にこの書の哲学上の意味と位置づけを明らかにする。
国民国家と文学
庄司宏子編著  本体:3200円(税別)
〈国民国家〉の“本質”とはなにか? 文学的想像力から迫るポストコロニアル研究の最前線。

■ 2019年1月刊行

値段と価値
ラジ・パテル  福井昌子訳  本体:2600円(税別)
マクドナルドの「ビッグ・マック」は、日本では390円、スイスは728円、エジプトは195円で販売されているが、じつは環境保全や社会的コストを加えて試算すると、原価だけでも2万円を超える。逆に、高級化粧品の直接原価は1%以下と言われる。つまり2万円の香水でも200円以下となる。本書は、現在の経済システムでは“値段”と“価値”は比例せず、まったく異なる基準で決定されているという事実を構造的に明らかにし、そうした経済と社会のあり方を問い直した書である。「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに入り、世界的な反響を呼び16カ国で翻訳出版されている。
ドイツ国防軍砂漠・ステップ戦必携教本
ドイツ国防軍陸軍総司令部  大木毅編訳・解説  本体:4600円(税別)
実戦マニュアル、ドイツ語原文から初訳! 本教本は、1942年12月9日に発行された、砂漠とステップにおける戦闘に関するマニュアルである。これは、1941年から42年にかけての、北アフリカにおけるロンメル軍団の砂漠戦経験、ソ連南部のステップ地帯におけるドイツ軍の戦闘体験をもとに抽出された教訓をもとにまとめられた。第二次世界大戦の一端を示す重要な資料であると同時に、今日、中東で作戦する各国の軍隊においても参照されている第一級の史料である。【アフリカ軍団戦友会が刊行した記念本『運命の北アフリカ』の写真など貴重なオリジナル図版収録】
世界名作探偵小説選
エドガー・アラン・ポー、バロネス・オルツィ、サックス・ローマー原作  山中峯太郎訳著  平山雄一註・解説  本体:6800円(税別)
『名探偵ホームズ全集』全作品翻案で知られる山中峯太郎による、つとに高名なポーの三作品、「隅の老人」のオルツィと「フーマンチュー」のローマーの三作品。翻案ミステリ小説、全六作を一挙大集成! 「日本シャーロック・ホームズ大賞」を受賞した『名探偵ホームズ全集』に続き、平山雄一による原典との対照の詳細な註つき。ミステリマニア必読!
銀幕發光
白井啓介  本体:3200円(税別)
中国における映画の受容と発展の「定説」を覆す。従来、中国本国における映画史研究では、「進歩性」「左翼性」を基軸に評価を定め、その発展経緯の足跡を叙述することが主流を占め続けた。しかし現在、中国映画の隆盛の中で、その真の映画史の姿が求められ、各種各様の立場と視点から見直しが進みつつある。本書は、第一次史料に依拠しながら、「定説」を覆し、中国本国ではなしえない新たな歴史を記述するマイルストーンである。

■ 2018年12月刊行

ナーブルスィー神秘哲学集成
アブドゥルガニー・ナーブルスィー  山本直輝訳  中田考監訳  本体:4800円(税別)
なぜ、イスラームは、“アッラー”のみを崇拝するのか? 人間と宇宙の存在を根底から問う〈存在一性論〉の巨匠、ヤコブ・べーメ、エクハルトに匹敵する知られざる知の巨人による神秘思想の到達点。本邦の一神教研究の新しい時代の幕開けを告げるイスラーム神秘主義思想の古典の最高峰の翻訳と解説。【井筒俊彦の存在一性論の限界を剔出し、新たな普遍主義と文明共存の地平融合を創唱する中田考「末法の神学」所収】
辻章著作集 第六巻
辻章  本体:2800円(税別)
「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、2015年に逝去した辻章の著作集、全六巻完結! 長篇『猫宿り』所収。

■ 2018年11月刊行

アメリカ侵略全史
ウィリアム・ブルム  益岡賢・大矢健・いけだよしこ訳  本体:3800円(税別)
史上最悪の“ならず者国家”は米国だ! 暗黒の歴史のすべてを暴いた“全世界で唯一の書”世界10カ国で翻訳刊行
オリンピックVS便乗商法
友利昴  本体:2400円(税別)
ある日、突然、あなたも訴えられる!? SNSでオリンピックについてつぶやいてはいけないって本当? 実は“和食”の提供も違法!?
ポストモダン・ニヒリズム
仲正昌樹  本体:2600円(税別)
主体の叛乱(68年)から記号の氾濫(ポストモダン)へ。「神」が去ったニヒリズム時代。永劫回帰なシミュラークルの世界で我々は、はたして、いかなる戦略が可能なのか?
トランスヒューマニズム
マーク・オコネル  松浦俊輔訳  本体:2400円(税別)
シリコンバレーを席巻する「超人化」の思想。人体冷凍保存、サイボーグ化、脳とAIの融合……。最先端テクノロジーで人間の限界を突破しようと目論む「超人間主義(トランスヒューマニズム)」。ムーブメントの実態に迫る衝撃リポート!
ドイツ装甲部隊史
ヴァルター・ネーリング  大木毅訳  本体:5800円(税別)
グデーリアンと共に、装甲部隊を育成し、ロンメル麾下で戦ったアフリカ軍団長が、自らの実戦経験を活かし、貴重な資料を紐解き纏め上げた栄光の「ドイツ装甲部隊」史。本書を抜きにして、“戦車(パンツァー)”を語れない不朽の古典、ついにドイツ語原書から初訳。【オリジナル図版、命令書、報告書など付録、全収録】
淡い焔
ウラジーミル・ナボコフ  森慎一郎訳  本体:3800円(税別)
詩から註釈へ、註釈から詩へ、註釈から註釈へ……幾重もの層を渡り歩きながら奇妙な物語世界へといざなう、『ロリータ』と並び称されるナボコフの英語小説の傑作! 架空の詩人による九九九行の詩、架空の編者が添えたまえがき、註釈、索引。

■ 2018年10月刊行

日本人の自然観
鈴木貞美  本体:5800円(税別)
日本人はいつから自然を愛してきたのか。記紀・万葉・風土記の世界から中・近世を経て現代まで、時代の文化と共に変容する意識と感性の変遷を文献を駆使して綜合的に解明する。
スクリーンの裾をめくってみれば
木全公彦  本体:2000円(税別)
黒澤明監督によるポルノ映画のポスターとは!? お蔵入りのはずが流出した三國連太郎の監督作品とは!? 長谷川和彦のデビュー作となるはずだった“和製洋ピン”とは!? 読んでびっくり、日本映画のちょっとセクシーなこぼれ話。
西部劇論 その誕生から終焉まで
吉田広明  本体:4600円(税別)
ジョン・フォードからイーストウッドまで――ハリウッドにおける西部劇の歴史を総覧し、映画にとって、アメリカにとって西部劇とは何だったのかを明らかにする、圧倒的書き下ろし長篇評論! 西部劇は今、誰も知らなかった新たな相貌を見せる。図版200点収録! 登場人物1000名以上! 670作品を紹介!
詩の約束
四方田犬彦  本体:2800円(税別)
屈辱と陶酔の少年時代、自己解体の青年時代、内部の地獄をさ迷う後悔と恍惚の壮年時代。《人生の乞食》から《わが煉獄》の現在へと辿る人生を共にした詩と詩人たちの真実。
辻章著作集 第五巻
辻章  本体:2800円(税別)
「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、2015年に逝去した辻章の著作集、第五巻刊行! 長篇『時の肖像 小説・中上健次』所収。

■ 2018年9月刊行

ヒトラーの家
デスピナ・ストラティガコス  北村京子訳  本体:4600円(税別)
3つの家に隠された真実。総統(フューラー)は自らの私的空間さえも宣伝(プロパガンダ)の武器にした――。第三帝国時代の膨大な史料をひもとき、邸宅の設計図から、インテリアや家具などの詳細、知られざる重要人物、当時の内外の報道に至るまで詳述。ナチズムの恐るべき実態に新たな角度から迫る。[図版多数収録]
現代語訳 墨夷応接録
森田健司編訳・校註・解説  本体:2400円(税別)
「黒船来航」に対して、幕府は本当に弱腰だったのか? 日米開国交渉に関する最重要史料でありながら、一般にはほとんど知られていない日本側の議事録が初の現代語訳に! 明治維新以後150年の「常識」を覆す!
文学はおいしい。
小山鉄郎  ハルノ宵子画  本体:1800円(税別)
日本の食と文学への愛を凝縮した珠玉のエッセイ。料理挿絵(カラー)100点【日本食の文化史もよくわかる】
本居宣長
熊野純彦  本体:8200円(税別)
根源的(ラジカル)な全体像。本書の「外篇」は、明治改元によってこの国の近代が開かれたそののち、宣長のうえに流れてきた時間を測りなおそうとするこころみである。一方でその蓄積をふまえ、他方でその堆積をかき分けてゆくことで、私たちははじめて、今日の時代のただなかで宣長の全体像をあらためてとらえかえすことができる。本書の「内篇」でもくろまれるのはそのくわだてにほかならない。たほう「外篇」がこころみるのもいわゆる「研究史」ではない。それはむしろ、現在の私たちが宣長の生と思考との痕跡をたどりなおそうとするさい、その所与の条件を形成する、本居宣長をめぐる近代日本の精神史のひとこまを検討することを目あてとするものなのだ。
G・H・ミード著作集成
G・H・ミード 植木豊編訳  本体:4600円(税別)
画期的な新訳で主要著作、論文、草稿を一冊に編纂。本邦初訳を含む、日本初の主要論考集。収録論文について詳細な「解題」を付した。「参考文献紹介」「先行翻訳一覧」「人名・事項索引」付き。

■ 2018年8月刊行

ロシア革命
和田春樹  本体:3600円(税別)
世界戦争の時代に抗した “魂にふれる革命”新資料・新構想によって、ボリシェヴィキによる歴史の歪曲を廃し初めてその全貌を明らかにする。「二月革命は、世界戦争の世紀である20世紀の幕を開いた、反戦・反軍の民衆革命のはじまりである……」(和田春樹)
新装版 新訳 共産党宣言
カール・マルクス  的場昭弘訳著  本体:3800円(税別)
マルクス生誕200年記念決定版新訳。資本主義の終焉と歴史の未来〉を予言した古典新訳に加え、当時の雰囲気をいきいきと伝える「無署名」で書かれた初版ブルクハルト版(1848年)のドイツ語原文、宣言の成立にかかわる貴重な資料群を収録。世界最新の研究動向を反映させた本文の翻訳に、さらに一言一言、丁寧な注解を付した。マルクス研究の第一人者が、長年あたため、半生をかけた永垂不朽の翻訳。
カール・マルクス入門
的場昭弘  本体:2600円(税別)
これ一冊で、マルクスとマルクス主義をまるごと理解! マルクスは、どんな本を読んで、何を食べ、どこに住んでいたのか? などなど、その人となりや、生涯の家族と友人、そして思わず笑ってしまうエピソードや思想を深く豊かに理解するための主要著作案内を網羅。圧倒的な資料収集と最新の研究成果を反映させたマルクス学の第一人者による決定版入門書。(付録)エピソード、年表、マルクス一族家系図、文献目録
「中東」の世界史
臼杵陽  本体:2600円(税別)
中東戦争、パレスチナ問題、イラン革命、湾岸戦争、「9. 11」、イラク戦争、「アラブの春」、シリア内戦、クルド人問題、「イスラーム国」(IS)……。「中東」をめぐる数々の危機はなぜ起きたのか? 中東地域研究の第一人者が近現代史を辿り直して、その歴史的過程を明らかにする。「中東」を単なる一地域としてではなく、アラブ諸国やトルコ、イラン、イスラエルから、ヨーロッパやアメリカ、ソ連/ロシア、さらには日本にいたるまで、内外の様々な勢力が交錯する場として示し、200年以上にわたる激動の歴史を大胆に解読する。中東情勢のみならず現代世界そのものの見方をも更新する、新たなる決定版通史。
ヴィクトリア朝怪異譚
ウィルキー・コリンズ、ジョージ・エリオット、メアリ・エリザベス・ブラッドン、マーガレット・オリファント  三馬志伸編訳  本体:2800円(税別)
イタリアで客死した叔父の亡骸を捜す青年、予知能力と読心能力を持つ男の生涯、先々代の当主の亡霊に死を予告された男、養女への遺言状を隠したまま落命した老貴婦人の苦悩。日本への紹介が少なく、読み応えのある中篇幽霊物語四作品を精選して集成!
軍隊指揮
ドイツ国防軍陸軍統帥部/陸軍総司令部編纂  旧日本陸軍/陸軍大学校訳  大木毅監修・解説  本体:7800円(税別)
“第一 用兵は一の術にして、科学を基礎とする、自由にして、かつ創造的なる行為なり。人格は用兵上至高の要件とす”秘中の秘とされた「電撃戦」の運用指針であり、ソ連を破滅の淵に追い込み、勝者アメリカも学んだ、現代における「孫子の兵法」。現代用兵思想の原基となった、勝利のドクトリン。【原書図版全収録】
たがめ・冬の川辺・蓬
川村亜子  本体:2000円(税別)
この作品集は亜子ちゃんがこの世にいた証であり、心だ。真摯に物事や人間を見つめた精神がある。佐藤洋二郎氏「追想」より
ドリームキャッチャー
福井孝典  本体:1400円(税別)
日本人女性サクラが直面する大国アメリカの真実。戦争する国の人と風土が織り成す注目のミステリーロマン!

■ 2018年7月刊行

ドゥルーズ+ガタリ〈アンチ・オイディプス〉入門講義
仲正昌樹  本体:2000円(税別)
ポストモダンの原基を攻略する。68年、著者二人の出会いが、革命の書を生んだ。この複雑な網の目のような“危険な思考”は、しかし、あまりにも、わかりにくい。「欲望機械」、「分裂分析」、「器官なき身体」など、正体不明な用語を丁寧に説明。きわめて創造的な思想とそのカオスな文脈をきっちり解きほぐす。知に衝撃を与えた、“わけのわからない”テクストを、現代思想の第一人者が、わかりやすく完全読解。
新約聖書 本文の訳
田川建三訳  本体:4000円(税別)
余計な粉飾を排し、教会の壁の外に解き放ち、原文の趣をありのままの姿で伝える、画期的な日本語訳新約聖書!
新約聖書 本文の訳 携帯版
田川建三訳  本体:1800円(税別)
余計な粉飾を排し、教会の壁の外に解き放ち、原文の趣をありのままの姿で伝える、画期的な日本語訳新約聖書!
辻章著作集 第四巻
辻章  本体:2800円(税別)
「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、2015年に逝去した辻章の著作集、第四巻刊行! 「季刊・綜合文芸誌 ふぉとん」掲載全作品所収。
カズオ・イシグロの視線
荘中孝之・三村尚央・森川慎也編  本体:2800円(税別)
幼年時代の日本での記憶とイギリスでの体験をもとに、独特の世界を構築するイシグロ。気鋭の英文学者らがノーベル賞作家の全作品を時系列に通観し、その全貌に迫る。

■ 2018年6月刊行

新世界秩序
ジャック・アタリ  山本規雄訳  本体:2400円(税別)
30年後、世界を支配するのは誰か? 日本はどうすべきか? 今後、帝国の攻防は激化し、ポピュリズム・原理主義が台頭し世界は無秩序とカオスへと陥る。欧州を代表する知性が、21世紀の新世界秩序を大胆に構想する!
新版 心の消化と排出
北山修  本体:2400円(税別)
この世界で「割り切れない」ものと向き合うために。人は心の「未消化物」をいかに受け入れ、こなしていくのか。精神分析学から神話・昔話研究まで、数々の知見を駆使して分析する。日本語臨床研究・日本人論の記念碑的成果。
戦闘戦史
樋口隆晴  本体:2800円(税別)
戦争を決するのは政治家と将軍だが、戦闘を決するのは前線の指揮官である。恐怖と興奮が渦巻く「現場」で野戦指揮官たちは、その刹那、どう部下を統率し、いかに決断したのか?ガダルカナル、ペリリュ―島、嘉数高地、ノモンハン、占守島など、生々しい“戦闘”の現場から、「戦略論」のみでは見えないリーダシップの本質に迫る戦術部隊の戦例を専門的にあつかった“最前線の戦史”、初の書籍化。【図表60点以上収録】

■ 2018年5月刊行

リヒテンベルクの雑記帳
ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク  宮田眞治訳  本体:4800円(税別)
ズボンを二本持っている者は、一方を金に換えこの本を買え。ニーチェが「ドイツ散文の宝」と賞賛し、ホーフマンスタール、ウィトゲンシュタイン、フロイト、ベンヤミン、ブルトンら、二十世紀の思想や文学に巨大な足跡を残した人びとに多くの刺激を与え、エリアス・カネッティが「世界文学におけるもっとも豊かな書物」と呼んだドイツ・アフォリズム文学の嚆矢!
クルアーン入門
松山洋平編  本体:2700円(税別)
私たち日本人は、イスラーム教の聖典「クルアーン」(コーラン)をどう読めばよいのか? 読むために最低限必要、かつ、日本人が気になるところに焦点を絞り、深く・正しく理解するための“ツール”を提供する。新しい本格的な入門書。
ヴェネツィアの出版人
ハビエル・アスペイティア  八重樫克彦・八重樫由貴子訳  本体:2800円(税別)
“最初の出版人”の全貌を描く、ビブリオフィリア必読の長篇小説! グーテンベルクによる活版印刷発明後のルネサンス期、イタリック体を創出し、持ち運び可能な小型の書籍を開発し、初めて書籍にノンブルを付与した改革者。さらに自ら選定したギリシャ文学の古典を刊行して印刷文化を牽引した出版人、アルド・マヌツィオの生涯。
生物模倣
アミーナ・カーン  松浦俊輔訳  本体:2600円(税別)
コウイカの皮膚×迷彩、クジラのひれ×流体力学、シロアリの塚×建築、葉の光合成×脱炭素エネルギー。「生物模倣技術」の研究者たちによる驚きのアイデアから、実現への苦闘、未来のビジョンに至るまで、最前線で徹底取材!
双子のコッペリア
生源寺宏行  本体:1500円(税別)
人間、動物、そして命なき人形たち。現実、夢、超現実。詩と短篇小説の協演。

■ 2018年4月刊行

マンシュタイン元帥自伝
エーリヒ・フォン・マンシュタイン  大木毅訳  本体:3600円(税別)
アメリカに、「最も恐るべき敵」といわしめた、“最高の頭脳”は、いかに創られたのか? 栄光ある一族の歴史、侍童を務めた第二帝政カイザーの宮廷、陸軍士官学校、第一次大戦とドイツ革命、ヴァイマール共和国とヒトラーの影、ソ連訪問と赤軍将校たちとの交遊、軍中枢とナチス体制との角逐、そしてなによりも軍隊統合と「委任占術」(Auftragstaktik)など“勝利”を可能にしたプロイセン・ユンカーの矜持、参謀の責務、組織運用の妙を自ら語る。
友情の哲学
藤野寛  本体:1800円(税別)
「友達」との関係は、もっと緩やかでいいはずだ。人びとの生き方が多様化し、SNSが日常化した社会の中で、私たちはどう歩んでいくべきか? 「友情」という承認の形に注目し、その定義から未来像まで哲学する!
ねみみにみみず
東江一紀  越前敏弥編  本体:1800円(税別)
翻訳家の日常、翻訳の裏側。迫りくる締切地獄で七転八倒しながらも、言葉とパチンコと競馬に真摯に向き合い、200冊を超える訳書を生んだ翻訳の巨人。知られざる生態と翻訳哲学が明かされる、おもしろうてやがていとしきエッセイ集。
グローバル資本主義の形成と現在
レオ・パニッチ&サム・ギンディン  長原豊監訳  芳賀健一・沖公祐訳  本体:3800円(税別)
米の財務省、FRB、WSは、グローバル経済をいかに支配してきたか? ドイッチャー賞受賞。 「国家とグローバル資本主義の密接な関係について初めて歴史的に解明した偉大なる書!」――サスキア・サッセン
辻章著作集 第三巻
辻章  本体:2800円(税別)
「群像」編集長を務めたのち作家に転身、泉鏡花賞を受賞、芥川賞の候補となり、2015年に逝去した辻章の著作集、第三巻刊行! 泉鏡花文学賞受賞作『夢の方位』、第三作品集『子供たちの居場所』所収。
ラモー 芸術家にして哲学者
村山則子  本体:2800円(税別)
伝統と変革。彼の作品を契機とした世紀の論争からラモーの全貌を解明する。フランス伝統のトラジェディ・リリックとイタリア由来の新しいオペラ・ブッファ。両者の影響の下に、旋律を含めた音楽理念の基本に和声を据え、独自の世界を追求したラモー。18世紀フランス知識人を巻き込んだ「ブフォン論争」を軸にラモーの音楽と思想を解明する。

■ 2018年3月刊行

神道新論
河村央也  本体:1600円(税別)
明治維新を主導した国学の徒は、何を夢見て、そして夢破れたのか? 明治維新に裏切られた“真の神道”を現代によみがえらせ、近代日本を逆照射する。
科学的人間と権力政治
ハンス・J・モーゲンソー  星野昭吉・木有訳  本体:2500円(税別)
政治とはより小さい悪の選択である。国際政治学の泰斗モーゲンソーの出世作。世界政治の問題を理性で解決しようとするリベラル合理主義者に冷水を浴びせた現実主義国際政治哲学の理論的記念碑。

■ 2018年2月刊行

良寛――愛語は愛心よりおこる
持田鋼一郎  本体:2000円(税別)
逸話、信仰、歌・漢詩・書、交遊――その歩みにいまを生きる知恵を学ぶ。江戸後期、清貧の中に真の豊かさを見出した良寛の生き方は、時代を経た現在もなお私たちの心を慰め、励ましてくれる。いまだに謎も多いその歩みを、史跡や史料、従来の考証から新説まで丹念に目を配りながらたどることで、現代社会を生きるための知恵を学ぶ。*歌・漢詩多数収録
外の世界
ホルヘ・フランコ  田村さと子訳  本体:2800円(税別)
アルファグアラ賞受賞作! 〈城〉と呼ばれる自宅の近くで誘拐された大富豪ドン・ディエゴ。身代金を奪うために奔走する犯人グループのリーダー、エル・モノ。彼はかつて、“外の世界”から隔離されたドン・ディエゴの可憐な一人娘イソルダに想いを寄せていた。そして若き日のドン・ディエゴと、やがてその妻となるディータとのベルリンでの恋。いくつもの時間軸の物語を巧みに輻輳させ、プリズムのように描き出す、コロンビアの名手による傑作長篇小説!
ブッチャーズ・クロッシング
ジョン・ウィリアムズ  布施由紀子訳  本体:2600円(税別)
『ストーナー』で世界中に静かな熱狂を巻き起こした著者が描く、十九世紀後半アメリカ西部の大自然。バッファロー狩りに挑んだ四人の男は、峻厳な冬山に帰路を閉ざされる。彼らを待つのは生か、死か。人間への透徹した眼差しと精妙な描写が肺腑を衝く、巻措く能わざる傑作長篇小説。