新装版 ヘーゲル論理の学 第一巻 存在論
G・W・F・ヘーゲル
山口祐弘訳
本体5,800円
ISBN 978-4-86793-060-1
発行 2024.12
【内容】
存在と無は同じものである。
カントの超越論的論理学と対決し、神のロゴス(論理)に対して理性の言葉で構築した壮大な真理の体系。限定否定の弁証法、存在と無と生成のトリアーデ、形而上学的無限と数学的無限など、現代語訳が身近にするヘーゲル哲学の神髄。決定版・全三巻。
純粋存在と純粋無は同じものである。真理であるものは、存在でも無でもなく、存在が無に、無が存在に――移行するのではなく――移行してしまっているということである。だがまた、真理は、それらが区別されていないということではなく、それらは同じものではなく、それらはまったく区別されているが、だがまた分離されておらず、分離できもせず、各々が直ちに各々の反対のうちに消滅するということである。従って、それらの真理は、一方が他方のうちに直ちに消滅するというこの運動であり、生成である。(本文より)