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アナーキズム
政治思想史的考察

【内容】
アナーキズム思想研究の決定版!!
近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊。

私が本書で試みたいことは、アナーキズムに関連する思想を、実践的な運動としてのアナーキズムから相対的に距離を設けて、政治思想や政治理論の歴史のなかで「アナーキズム的モーメント」が果たしてきた役割を学問的に明らかにしようとすることである――「まえがき」より

アナーキズム的モーメントとは?
狭義のアナーキズムのように正面から統治や支配を否定しようとする考え方に限らず、統治することにはたとえ民主主義であっても深刻な限界や自己矛盾、正当性の欠如などがあることを明らかにし、またこのような統治の限界や正当性の欠如には理由があることを承認するような、より広い思想的契機のこと。


【内容目次】
まえがき
序章 アナーキズムとアナーキズム的なものの概念をめぐって
1 アナーキズムの思想的意義
第1章 アナーキズム的モーメント
2 先駆者たち
第2章 W・ゴドウィン――合理性と判断力
第3章 M・シュティルナー――自己性と差異
中間章 一九世紀初期アナーキズム思想の可能性と現代的意義
3 マルクス、プルードン、フランス社会主義
第4章 マルクス――国家を超える市民社会
第5章 プルードン1――ジャコバン主義批判
第6章 プルードン2――産業化と自由、そして連帯
4 その後の展開
第7章 ベンジャミン・タッカー――アメリカ的アナーキズムの系譜
終章
あとがき



【著者略歴】
森政稔(もり・まさとし)
1959年三重県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程中退。筑波大学社会科学系講師などを経て東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授。専攻は政治・社会思想史。著書に『変貌する民主主義』『迷走する民主主義』(ともにちくま新書)、『〈政治的なもの〉の遍歴と帰結』(青土社)、『戦後「社会科学」の思想』(NHK出版)がある。