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孤独な殺人者 モスクワ市警察殺人課分析官アナスタシヤA

【内容】
汚職、マフィア、テロ ソ連解体後の混迷する社会を鮮烈に描く、現代ロシアの最大人気ミステリー
好評シリーズ第2弾


1995年の作家デビュー以来、“カメンスカヤ・シリーズ”全22作、ロシア国内での総発行部数700万部(97年5月時点)と、現代ロシアで最も人気のあるミステリー・シリーズ。この人気はヨーロッパにも及び、フランス・ドイツ・スウェーデン・イタリアでも翻訳されている。また、アジアでもすでに韓国・中国との契約が成立。日本でもシリーズ化。今後年に1本の割合で全3作を刊行の予定。

続刊予定=『死刑執行人』
いつものごとく、未解決の殺人事件の分析にあたっているモスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤのもとへ、久しぶりに異母弟のアレクサンドルがたずねてきた。最近付き合いだしたガールフレンドについて相談があるという。ここ何ヶ月か、彼女を連れて何人かの友人宅へ遊びに行ったのだが、なぜか必ずその翌日、友人宅に空き巣が入り、身分証明書などが盗まれるという。もしかすると、彼女は何か裏の組織に関係していて、彼女の手引きで友人宅が襲われたのではないかというわけである。
弟の窮状を察して、アナスタシヤはさっそく彼女の身辺を洗いはじめる。すると、彼女を尾行する担ぎ屋グループの存在、モスクワ郊外の工事現場で若い警察官が殺害された事件などが結びついてきた。そしてそこに、十数年前、天才画家とうたわれた少年の殺害事件も絡み合ってきて、事件が複雑な様相を呈してくる。少年を殺害してのは14歳未満の少年たちで、ロシアの刑法では罪に問われない。しかし、残された家族にとって、少年の死はいつまでも消えない大きな傷として、癒されることはない。法律が裁かなければ、みずからが裁くしかない・・・・・。
殺された少年の家族の心情を思いやりながら、アナスタシヤは複雑な事件の糸をときほぐしていく。現在、日本でも論議を呼んでいる少年犯罪に鋭く迫る、シリーズ第2弾。

【内容目次】
孤独な殺人者

【著者紹介】
アレクサンドラ・マリーニナ1957年、リヴォフ生まれ。本名マリーナ・アレクセーエヴァ。モスクワ大学法学部卒業後、ソ連邦内務省アカデミーに研究員として配属。精神に異常のある犯罪者の人格研究を専門とする。その後、内務省関連の機関で犯罪の分析と予測の調査研究に従事。在職中にアナスタシア・カメンスカヤを主人公とする『事の次第』を発表、爆発的な人気を得る。その後シリーズとしてこれまでに全21作を刊行、現在は退職して執筆に専念。98年のモスクワ国際ブックフェアで「ライター・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、現代ロシア・ミステリー会の第一人者。