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メタル'94

【内容】
90年代、あの頃の僕たち──。
〈ラトヴィア文学界の新星〉によるベストセラー小説

「ヘヴィメタルは溜め込んだ邪念を破壊する力を持つ。でもまた充満する。だから破壊する。その反復運動だ。この本に出てくる青春がそうだ。そして、自分の青春もまたそうだった」――武田砂鉄(本書「解説」より)

「SWHラジオが言った、ニルヴァーナのバンドリーダー、カートなんとかの死体が発見されたって」
一九九四年、ライフスタイルがデジタル化される前の最後の時代。ソ連からの独立後間もないラトヴィアで、ヘヴィメタルを聴き、アイデンティティを探し求めた少年たちの日々を描く半自伝的小説。一〇ヶ国語以上に翻訳され、ラトヴィア文学最優秀デビュー賞、ラトヴィアの文学作品で初となるEU文学賞を受賞し、舞台化・映画化されるなど刊行と同時に大きな反響を得た、著者デビュー作。


【著訳者略歴】
ヤーニス・ヨニェヴス(Janis Jonevs)
1980年生まれ。ラトヴィアのイェルガワ市出身の小説家。ラトヴィア文化アカデミーで修士号取得。デビュー作 “Jelgava 94”(本書)(2013年)でEU文学賞受賞(2014年)。童話『秘密のお祭り(Slepenie svetki)』(2014年、“liels un mazs”)、短編集『タイガー(Ti eris)』(2020年、“Dienas Gramata”、ラトヴィア文学賞受賞)、芝居脚本も手がけ、フランス語小説の翻訳もする(アゴタ・クリストフ『ザ・ノートブック』、ベルナール=マリー・コルテス『綿畑の孤独に』)。

黒沢歩(くろさわ・あゆみ)
茨城県東海村出身。1993年、日本語教師としてラトヴィアのリガの日本語学校へ。ラトヴィア文学修士号取得後、2009年までリガに滞在。訳書に、サンドラ・カルニエテ『ダンスシューズで雪のシベリアへ』、ノラ・イクステナ『ソビエト・ミルク』(ともに新評論)、マルタ・グラスマネ『ラトビアのミトン』(セナー・クレーツ)、アネテ・メレツェ『キオスク』(潮出版)など。