ビガイルド 欲望のめざめ

トーマス・カリナン
青柳伸子訳
本体2,800円
四六判並製
ISBN978-4-86182-676-4
発行2017.12
【内容】
女だけの閉ざされた学園に、傷ついた兵士がひとり。
心かき乱され、本能が露わになる、女たちの愛憎劇。
ソフィア・コッポラ監督 ニコール・キッドマン主演
カンヌ国際映画祭監督賞受賞作 原作小説!
映画『The Beguild/ビガイルド 欲望のめざめ』
2018年2月23日全国公開
南北戦争末期、右脚に重傷を負った若い北軍兵士が南部の森で女の子に救われ、女子生徒五人と黒人奴隷が戦火を避けつつ生活する、姉妹の営む女学園に運び込まれた。彼女らの看護の甲斐あって、兵士は回復していく。彼は甘い言葉をかけ、皆の気を惹こうとするようになる。年少の二人はあどけない愛着を抱く程度、優等生の少女は超然として誘惑されない。だが、秘密を抱える最年長の生徒は甘言に惑わされてしまう。人知れず心に傷を負う姉妹も。そしてそんな中、ある事件が起き、すべての状況は一変する――。
【著訳者略歴】
トーマス・カリナン(Thomas Cullinan)
1919-1995。小説家、脚本家、テレビドラマ作家。The Beguiled(1966)が、1971年にクリント・イーストウッド主演で映画化され、2017年にはソフィア・コッポラ監督により、ニコール・キッドマン、コリン・ファレル、キルスティン・ダンストのキャストでリメイクされた。他の著書に、The Besieged(1970)、The Eighth acrament(1977)、The Bedeviled(1978)などがある。
青柳伸子(あおやぎ・のぶこ)
翻訳家。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書に、フリア・アルバレス『蝶たちの時代』、ドリス・レッシング『老首長の国』、ジム・バゴット『原子爆弾 1938〜1950年』、ロナン・パラン、リチャード・マーフィー、クリスチアン・シャヴァニュー『【徹底解明】タックスヘイブン』(以上作品社)などがある。