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シャーウッド・アンダーソン全詩集
中西部アメリカの聖歌/新しい聖約

【内容】
代表作『ワインズバーグ・オハイオ』の直前、工業化が進む時代のうねりに呑まれる人びとと超然たる自然を歌いあげた『中西部アメリカの聖歌』。その刊行直後から10年の歳月をかけて自らの内なる声を紡いだ『新しい聖約』。20世紀前半の米国文学を代表する作家による2冊の詩集を全訳。

アンダーソンは宗教的な思い入れよりも、そこに文章表現の理想を見て旧約聖書を求めた作家です。(…)アンダーソンにとっての「聖」とは、ホイットマンと同じように、肉体的なものをも大いに含んでいます。文芸批評家のレスリー・A・フィードラーはアンダーソンのことを「アメリカ育ちのD・H・ロレンス」と呼んでいますが、それももっともです。アンダーソンにとっての「聖」は肉体的なものを含んで初めてそう呼びうるものになるのです。『中西部アメリカの聖歌』ではその意味での「聖」が「祈りのような叫び」によって描出され、『新しい聖約』 では「聖」なる誓いを立て直すことによって自己の再生に挑む人間の姿が表現されています。(「訳者あとがき」より)

【内容目次】
『中西部アメリカの聖歌』
まえがき/トウモロコシ畑/シカゴ/工業国アメリカの歌/無口なセドリックの歌/夜明けの歌/勇気の起源の歌/反乱/ある子守歌/セオドアの歌/マンハッタン/春の歌/産業主義/一斉射撃/種まき/中間世界の歌/見知らぬ人/女たちへの愛の歌/西部人スティーブンの歌/いなくなってしまった者たちに寄せる歌/忘れられた歌/アメリカの春の歌/光線/新しい歌に寄せる歌/暗い夜のための歌/恋人/夜はささやく/生気に寄せる歌/律動/まだ生まれていない/夜/ある訪問/ある工場町の夜明けに寄せる聖歌/交わりのときの歌/孤独な道のための歌/だいぶあとの歌/シカゴの魂の歌/酔っ払い実業家の歌/笑い声に寄せる歌/救いたまえ/戦争/中西部アメリカの祈り/ぼくたちはなかへ入っていく/戦争の葬送歌/西部のある政治家に寄せるささやかな歌/虫の歌/確信/追憶の歌/夕暮れの歌/歌い手の歌

『新しい聖約』
青年/空を見上げていた人/遺言/トランペットを持つ男/渇望/死/癒す人/女に語りかける男/夢想家/ひとりで歩く男/年老いた男の遺言/不完全な神々/大望/労働者の下宿で/橋のたもとに立つ男/赤いのどの黒人/歌う沼地の黒人/夜に人気のない往来へやってきた男の思い/街/ゆっくり話す若者/知識を探し求めた人/神に仕える者/執拗な恋人/朝の訪問/唖の男/詩人/ひと休みしている労働者/我慢強い恋人/若いユダヤ人/物語作家/考える人/茶色のコートを着た男/自分自身に戸惑う男/夢見る人/さすらいの人/部屋にいる青年/アラバマ州モビールの波止場にいる黒人/言葉工場/カウチに横たわる男/切り裂き魔/老いることのない人/ニューイングランドの人/建築者/力がみなぎっていると強く感じる青年/瀕死の詩人/兄弟/足を引きずる人/うれしそうなふたりの男/シカゴ/海の挑戦/詩人/井戸で/感情/その日(デアターク)/もうひとりの詩人/海に面する壁のそばでたたずむひとりの男とふたりの女

訳者あとがき