いま、私たちの隣りに誰がいるのか

安宇植編訳
本体 1,800円 46判上製
ISBN 978-4-86182-121-9
発行 2006.11
【内容】
子を亡くした夫婦の断絶と和解、クリスマスの残酷な破局、森の樹木の命の営み、孤独な都会人の心理、戦争で夫を亡くした美しき老婆、伝説的カメラマンをめぐる謎、命を捨てる男と不安に苛まれる男……。現代韓国を代表する若手作家7人の、傑作短篇小説アンソロジー。
【内容目次】
申京淑「いま、私たちの隣りに誰がいるのか」
河成蘭「嬉しや、救世主のおでましだ」
趙京蘭「同時に」
尹大寧「星がひとつところに流れる」
成碩済「夾竹桃の陰に」
朴晟源「デラウェイの窓」
鄭泳文「微笑」「蝸牛」
中沢けい「解説に代えて 日韓文学者会議のこと」
【著者・編訳者・解説者プロフィール】
申京淑(シン・ギョンスク)1963年生まれ。邦訳に『離れ部屋』(集英社)。
河成蘭(ハ・ソンラン)1967年生まれ。邦訳に「隣の家の女」(『6 stories――現代韓国女性作家短編』集英社所収)。
趙京蘭(チョウ・キョンラン)1969年生まれ。邦訳に「ちょっとした日々の記録」(『6
stories』所収)。
尹大寧(ユン・デニョン)1962年生まれ。
成碩済(ソン・ソクジェ)1960年生まれ。
朴晟源(パク・ソンウォン)1963年生まれ。
鄭泳文(ジョン・ヨンムン)1965年生まれ。
安宇植(あん・うしく)1932年生まれ。文芸評論家・翻訳家。著書に『金史良』(岩波新書)、『天皇制と朝鮮人』(三一書房)、『アリラン峠の旅人たち』(平凡社)など。
中沢けい(なかざわ・けい)1959年生まれ。小説家。78年「海を感じる時」で群像新人賞、85年「水平線上にて」で野間文芸新人賞受賞。