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夢は人類をどう変えてきたのか
夢の歴史と科学

【内容】
◎著名な神経科学者が長年の研究を結集した、世界的ベストセラー。

夢とは何か、夢を見ることを人類はどのように利用し、人類をどのように変えてきたのか――。まったく新しい〈夢〉の理解の仕方を提示する壮大な考察!

不眠症が猛威をふるい、忙しない日常生活の中で昨夜の夢の話を他人と共有することが減ってしまった現代社会。それでも、われわれは夢を見る。
――夢とは何か。人はなぜ夢を見るのか。わたしたちの心と体は夢をどのように利用しているのか。こうした問いが本書の出発点となる。古代の洞窟壁画から現代の最先端の科学研究に至るまで、分子生物学、神経生理学、医学、心理学、人類学、文学など壮大なスケールに及び、人間にとっての夢の役割、その科学的なメカニズム、文化的な意義、研究の歴史と現状、将来的な活用の可能性など、睡眠中の心についての圧倒的な情報量を詰め込んだ夢の世界、そのすべて。

「フロイトが登場するずっと前から、夢は未来について何かを伝えているのだと、人々は信じていた。そしてフロイト以降、夢は不正確ではあっても意味のある過去の反映とみなされるようになった。彼の死から八〇年以上がたち、これら二つの概念については、どちらもその正しさを示す証拠が徐々に蓄積されてきた。一歩ずつ、曲がりくねった道をたどりながら、睡眠と夢の一般的な理論は形成されてきた。それは過去と未来を調和させつつ、現在を生き抜くための重要なツールとなる夢の機能を説明する理論だ。
 その理論が、本書の中核となる。」――本書より


【内容目次】
第1章 人はなぜ夢を見るのか
第2章 祖先たちの夢
第3章 生ける神々から精神分析へ
第4章 独特な夢と典型的な夢
第5章 最初のイメージ
第6章 夢見ることの進化
第7章 夢の生化学
第8章 狂気は一人で見る夢
第9章 眠ることと記憶すること
第10章 記憶の反響
第11章 遺伝子とミーム
第12章 創造のための眠り
第13章 レム睡眠は夢を見ているのではない
第14章 欲望、情動、悪夢
第15章 確率的な神託
第16章 死者を悼むことと文化の内的世界
第17章 夢を見ることに未来はあるか
第18章 夢見ることと運命
エピローグ


【著者・監訳者・訳者略歴】
シダルタ・リベイロ(Sidarta Ribeiro)
ブラジルのリオグランデ・ド・ノルテ連邦大学脳研究所の創設者で初代所長、神経科学科教授。ロックフェラー大学で動物行動学の博士号を取得。研究テーマは、記憶、睡眠と夢、ニューロンの可塑性、人間以外の動物の記号能力、計算精神医学、幻覚剤、薬物政策など多岐にわたる。2016年、ラテンアメリカ科学アカデミー(ACAL)会員にノミネート。近年は年間5?6本の論文を発表(共著含)。神経科学、夢、薬物、政治、教育などについての記事をブラジルの日刊紙や学術誌に寄稿。記事や評論をまとめた『Limiar: Ciencia e vidacontemporanea(閾値――科学と現代生活)』を出版(2015年に出版したものの改訂版)したほか、眠りやニューロテクノロジーについての著作が数冊ある。

須貝秀平(すがい・しゅうへい)
1990年滋賀県生まれ。東京大学医学部卒業後、東京都立松沢病院、東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教室を経て、現在は株式会社ヒューマノーム研究所に所属。訳書に、H・S・サリヴァン『精神病理学私記』(阿部大樹との共訳、日本評論社)がある。

北村京子(きたむら・きょうこ)
ロンドン留学後、会社員を経て翻訳者に。訳書に、T・E・ホスキンズ『フット・ワーク――靴が教えるグローバリゼーションの真実』、J・コックス『女たちのレボリューション――ロシア革命1905〜1917』、J・E・ユージンスキ『陰謀論入門――誰が、なぜ信じるのか?』、M・ブルサード『AIには何ができないか――データジャーナリストが現場で考える』、D・ストラティガコス『ヒトラーの家――独裁者の私生活はいかに演出されたか』、A・ナゴルスキ『ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々』、P・ファージング『犬たちを救え!――アフガニスタン救出物語』、P・ストーカー『なぜ、1%が金持ちで、99%が貧乏になるのか?――《グローバル金融》批判入門』(以上、作品社)、『ビジュアル科学大事典 新装版』(日経ナショナル ジオグラフィック社、共訳)など。