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人生を豊かにする科学的な考えかた

【内容】
科学者たちと同じように世界を見るために――。
英国王立協会のマイケル・ファラデー賞を受賞した注目の理論物理学者による、今よりもちょっとだけ科学的に考えて生きるための8つのレッスン。
「……日々の生活で未知のものに出会って意思決定をするときに人々が模倣できるような、科学者全員に共通する考えかたがある。本書は、その考えかたをすべての人と分かち合うことを目的としている」――「序章」より

 わたしたちが暮らす世界は予測不可能なことの連続で、矛盾に満ちている。複雑な世界に生きながら、日々の生活で難しい判断を迫られ、意思決定をくだし、それに基づいて行動しなければならない。混乱を招く情報や、偽情報を前につまずくこともある。
 では、どうすれば、もっと客観的に物事を見られるのだろうか? 複雑なものを分類して、うまく対処できるだろうか?
 本書では、作家・科学コメンテーターとしても人気の物理学者が、虹のしくみや相対性理論などを例に、「オッカムのかみそり」「洞窟の比喩」「インポスター症候群」「優越の錯覚」など、哲学的・心理学的なキーワードも駆使しながら、科学的な考えかたを日常に取り入れることを提案し、偏見をできるだけ取り除くこと、証拠に基づいた情報を集めることの重要さを説き、今よりもちょっとだけ科学的に考えて生きるために最良の8つのレッスンを提示している。
「科学は政治とは違って、イデオロギーや信念体系ではない。ひとつのプロセスなのだ」


【内容目次】 はじめに
序章
第1章 真実と真実でないものをどう見分けるか
第2章 物事はもっと複雑だ
第3章 謎は大切にすべきもの、だが解くべきもの
第4章 理解できないことも、努力しだいで理解できる
第5章 証拠より意見を重視してはいけない
第6章 誰かの考えを批判する前に、自分の偏見を認識しよう
第7章 考えを変えることを恐れるな
第8章 現実を守るために立ち上がれ
終章/用語解説/訳者あとがき/参考文献/文献案内/索引


【著訳者略歴】
ジム・アル=カリーリ(Jim Al-Khalili)
イギリスの理論物理学者、作家、キャスター。サリー大学理論物理学教授。専門は核物理学、量子力学、量子生物学。BBCラジオおよびテレビで科学番組の司会者を務めるほか、科学コメンテーターとしてさまざまなメディアに登場している。英国王立協会のマイケル・ファラデー賞、スティーブン・ホーキング・メダルなど、数々の賞に輝く。科学に関する著書も多数あり、邦訳に、『世界は物理でできている』(ニュートンプレス)、『エイリアン──科学者たちが語る地球外生命』(編著、紀伊國屋書店)、『サイエンス・ネクスト──科学者たちの未来予測』(編著、河出書房新社)、『量子力学で生命の謎を解く』(ジョンジョー・マクファデンと共著、SBクリエイティブ)、『物理パラドックスを解く』(SBクリエイティブ)などがある。

桐谷知未(きりや・ともみ)
翻訳家。東京都出身、南イリノイ大学ジャーナリズム学科卒業。近年の訳書に、カリ・ニクソン『パンデミックから何を学ぶか』、ビル・ブライソン『人体大全』、キャロリン・A・デイ『ヴィクトリア朝 病が変えた美と歴史』、フィリップ・ボール『人工培養された脳は「誰」なのか』、キャット・アーニー『ビジュアルで見る 遺伝子・DNAのすべて』(長谷川知子監訳)、イアン・ゴールディン&クリス・クターナ『新たなルネサンス時代をどう生きるか』などがある。