risa 〈リサ〉

山口康弘
本体 1,400円
46判上製
ISBN 4-87893-579-0
発行 2003.9
【内容】
跋扈するフディオたちの祭典の中、ふたつの魂が再び交錯する。
理紗の前から突然に姿を消した弘二から送られてきたのは、メキシコはハニツァ島「死者の日」の情景を描いた絵葉書だった。弘二との再会を願いメキシコに渡った理紗であったが……。疾走するフディオ(悪魔)、霊薬ペヨーテ……。コーラ族の狂気の祭典の中、金色のベナード(鹿)に姿を変えた魂が、彼女の前に立つ。清浄なる魂の再生を描く、感動の書き下ろし小説。
主人公の名であり、小説のタイトルである「risa」は、スペイン語で「笑い」の意。
【著者紹介】
山口康弘(やまぐち・やすひろ)1964年生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大手出版社を退社後、メキシコ各地を旅する。他の著書に、『そらにいんねん』(作品社)がある。