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山本周五郎[未収録]ミステリ集成

【内容】
「少年少女譚海」掲載の冒険譚から、「新少年」掲載の短篇ミステリ、「講談雑誌」掲載の艶笑譚まで――。
文豪・山本周五郎による、これまでの全集/選集に収録されていなかったミステリを大集成!
長篇3作品、短篇10作品、すべて単行本初収録!

〈周五郎少年文庫〉の完結直後、山本周五郎の作品を蒐集されている小林俊郎氏から所有している周五郎作品のリストをお送りいただいた。そのリストには「少年少女譚海」、「新少年」を中心に、単行本未収録の二〇作品のタイトルと初出誌が記されていた(その中には長編連載『幽霊要塞』の全巻号揃もあった)。早速、小林氏に連絡を取ったところ、貴重な雑誌を貸していただくことができ、本書『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』』の刊行に繋がった。
 本書は、『山本周五郎探偵小説全集』にも、〈周五郎少年文庫〉にも収録されていない、周五郎が戦前に発表した探偵小説の中でも特に珍しい作品ばかりを収録した。全作が単行本初収録で、底本はすべて初出誌である。(「編者解説」より)


【内容目次】
少年ロビンソン
男でなかった男の恋
新宝島奇譚
魔ケ岬の秘密
鉄甲魔人軍
H性病院の朝
接吻(キッス)を拒むフラッパー
幽霊要塞
幽霊飛行機
火見櫓(ひのみやぐら)の怪
深夜、ビル街の怪盗
少女歌劇(レビュー)の殺人
殺人円舞曲
編者解説


【著者・編者略歴】
山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)
1903〜1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

末國善己 (すえくに・よしみ)
1968年生まれ。文芸評論家。編書に『国枝史郎探偵小説全集』、『国枝史郎歴史小説傑作選』、『国枝史郎伝奇短篇小説集成(全二巻)』、『国枝史郎伝奇浪漫小説集成』、『国枝史郎伝奇風俗/怪奇小説集成』、『野村胡堂探偵小説全集』、『野村胡堂伝奇幻想小説集成』、『探偵奇譚 呉田博士【完全版】』、『山本周五郎探偵小説全集(全六巻+別巻一)』、『【完全版】新諸国物語(全二巻)』、『岡本綺堂探偵小説全集(全二巻)』、『短篇小説集 源義経の時代』、『戦国女人十一話』、『短篇小説集 軍師の死にざま』、『短篇小説集 軍師の生きざま』、『小説集 黒田官兵衛』、『小説集 竹中半兵衛』、『小説集 真田幸村』(以上作品社)など。