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中有の森

【内容】
幻と現、生と死のパレイドリア
――万物の〈あいだ〉に揺れる人間の意識を描いた、精神科医による書き下ろし小説。


田舎の古い精神科専門病院に赴任した若手精神科医の鴇枝啓祐は、同じ病院に勤務する医長の杜臣慧から「声に邪魔されて眠れない」という相談を受け、薬の処方を頼まれる。途切れることのない頭の中の雑音と、自分を呼ぶ何者かの声に悩まされる杜臣。やがて病院では、夜中になると図書室や遊歩道で独りごちる杜臣の噂が立つ……。


【著者略歴】
江場秀志(えば・ひでし)
本名・庄田秀志。1946年茨城県生まれ。信州大学医学部卒業。医学博士。1979年より7年半、沖縄に赴任。この間、江場秀志の名で、1982年に「奇妙な果実」で第8回新沖縄文学賞佳作入選、1987年に「午後の祠り」で第9回すばる文学賞を受賞。信州大学医学部精神医学教室助教授、独立行政法人国立病院機構小諸高原病院院長、信州大学医学部臨床教授を経て、同院名誉院長。著書に、『切られた絵』(屋上の会、1978)、『午後の祠り』(集英社、1987)、『黄泉の森』(審美社、1996)、『花酔い』(新風舎、2005)、庄田秀志『戦後派作家たちの病跡』(日本病跡学会賞受賞、勉誠出版、2011)、『応用人間学としてのパトス─臨床から精神病理学へ』(星和書店、2013)がある。