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猫と偶然

【内容】
「春日武彦」の姿を借りて猫が書いたとしか思えません。――平松洋子


「いささか大げさに述べるなら、猫にはどこかしら永遠性みたいな雰囲気がまとわりついている。猫の尊大さも気まぐれさも、永遠性とペアになっているからこそわたしたちはそれを魅力と感じているのではないだろうか」(本文より)。
 愛猫との心安らぐ日々、猫が現れる文芸作品、そして紡がれる詩的連想……。〈猫〉はさまざまに姿を変えて、わたしたちの日常や心の世界を自由自在に駆け巡り、ときには現実離れした感覚までをも与えてくれる。
 精神病理の解説から、含蓄ある評論、小説の執筆まで、人間心理の深奥に迫る表現を続けてきた著者だからこそ描ける、猫と人間の美しくも、ちょっと不思議な断章集。


【内容目次】
猫と電送機
百科事典
四コマ漫画/透明猫
なにもしない
猫の命日
帽子
四コマ漫画/象(エレファント)
電気
H・P・ラヴクラフト小伝
猫の名前、猫の永遠
エレジー elegy
深大寺
足の甲
迂遠な話
heaven
四コマ漫画/宇宙人来襲
日記
猫、写真史、腹話術人形
世界の肌触り
視力表
ブックストア猫
詩人S、ビートニク
四コマ漫画/腕
猫・勾玉
ブラックキャット
黒い招き猫
歓声
ハーフ&ハーフ
内なる旅
寂しい心
背中
電波
時間が見える
エスペラント語
四コマ漫画/宝石



【著者略歴】
春日武彦(かすが・たけひこ)
1951年生まれ。産婦人科医を経て精神科医に。現在も臨床に携わりながら執筆活動を続ける。著書に、『ロマンティックな狂気は存在するか』(新潮OH! 文庫)、『幸福論』(講談社現代新書)、『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)、『臨床の詩学』(医学書院)、『鬱屈精神科医、占いにすがる』『鬱屈精神科医、お祓いを試みる』(以上、太田出版)、『私家版 精神医学事典』(河出書房新社)、『老いへの不安』(中公文庫)など多数。『僕たちは池を食べた』(河出書房新社)、『緘黙』(新潮文庫)、『様子を見ましょう、死が訪れるまで』(幻冬舎)など小説も手がけている。