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お尻とその穴の文化史

【内容】
お尻の穴の、医学的・芸術的・快楽的意味を探る世界で初めての歴史的研究。
・古代インド・アラビア・中国の性典では、お尻の穴は性器とされている。
・古代エジプトには肛門の専門医が存在し「アヌスの羊飼い」と呼ばれていた。
・中世の英国では、同性愛者への刑罰として、肛門に生きたネズミを押し入れていた。
・中世フランスの貴婦人たちに浣腸が大流行し、毎日ベットで執事に行なわせていた。
・マリリン・モンローは本当は浣腸で死んだ、という事実が隠されている。
・現代フランスでは、女性の25%がこの穴で性的行為を行なっている。

本書は、偏見と差別にさらされてきたお尻とその穴について、医学的・文化史的に考察した、世界で初めての歴史的研究である。この肉体の一部は、すでに古代エジプトにおいては専門医がいたほど医学的にきわめて重大であるばかりでなく、文化的にも重要な意味を持っている。その快楽はキリスト教の最大のタブーとされたが、古代インド・アラビアの時代には性的快楽の器官として愛され、また中世・近世においても、マルキ・ド・サドといった特別な反逆者だけではなく、浣腸を愛したフランスの貴婦人たち、そして芸術家たち、イギリスの紳士たちにも、密かに愛されつづけてきたのである。隠されてきたもう一つの肉体の歴史が、本書によって初めて明らかにされる。

【著者紹介】
ジャン・ゴルダン、オリヴィエ・マルティともに消化器系とくに直腸を専門する医師であるが、歴史や文学にも広く精通している。医学的だけでなく、文化的にもきわめて重要なこの肉体の部分についての偏見と差別を克服するために、本書を執筆した。
藤田真利子(ふじた・まりこ) 翻訳家。強姦の歴史』『ペニスの文化史など訳書多数。