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スリーパー・エージェント
潜伏工作員

【内容】
《アメリカ探偵作家クラブ〈エドガー賞〉犯罪実話賞ファイナリスト》
オッペンハイマー率いる核開発計画施設に潜入した〈原爆スパイ〉の秘密!
ソ連はなぜアメリカによる広島・長崎への投下からわずか4年という短期間で原爆を開発できたのか?
その鍵を握るアメリカ生まれの赤軍スパイ、コードネーム=〈デルマー〉は、いかにして、最高機密取扱資格を得て、〈マンハッタン計画〉に潜入したのか?
米国人ジャーナリストが秘密の生涯に迫る。

米国民として生まれ育ちながら、モスクワで赤軍のスパイ訓練を受けた男は、米国陸軍に入隊、科学者として「マンハッタン計画」に配属された。最高機密取扱資格を付与された唯一のスパイとして、入手した情報を逐一モスクワに報告、戦後ソ連の核開発に貢献した。FBIが彼を特定したのは、米国を去った数年後のことだった。死後、プーチンに「ロシア連邦英雄」を授与された「20世紀最重要スパイ」、その知られざる秘密の生涯を描き出す初の評伝。

★「ジョン・ル・カレの小説に匹敵する秀逸な冒険物語」
――「ニューヨーク・ジャーナル・オブ・ブックス」

★「軽快なペースで科学的な事実をわかりやすく語り、ソ連諜報活動史に残る瞠目すべきエピソードの数々を明らかにしていく。一読に値する作品だ」
――「パブリッシャーズ・ウイークリー」

★「熟考と忍耐がいかに諜報活動を利するかを学べる教科書のような本」
――「スタディーズ・イン・インテリジェンス」(CIA諜報研究所機関誌)


【内容目次】
プロローグ

第一部 新天地
第1章 アメリカン・ドリーム
第2章 真実だけを
第3章 逮捕

第二部 偽装
第4章 出張
第5章 ブロンクス
第6章 一般化学
第7章 コネクション
第8章 ジープの男
第9章 プレイハウスの秘密
第10章 スパイ術
第11章 裏切り
第12章 クラブに入れ
第13章 逃亡

第三部 追跡
第14章 最高機密
第15章 パリからのはがき
第16章 一九五三年三月の手紙
第17章 開示
エピローグ
謝辞
原注/参考文献/訳者あとがき/索引/略歴


【著訳者略歴】
アン・ハーゲドーン(Ann Hagedorn)
米国オハイオ州デイトン生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院卒業。「ウォール・ストリート・ジャーナル」などで新聞記者として活躍したのちノンフィクション作家に転身、名門競走馬育成牧場カルメット・ファームの栄枯盛衰、国際誘拐ビジネス、米国民間軍事会社の実態などをテーマとする意欲作に取り組む。2009 年にデニソン大学より名誉人文学博士号を授与された。執筆のかたわら、ジャーナリズム大学院や大学の講座で学生の指導にもあたっている。邦訳された著書に『国際誘拐ビジネス 語られなかった真実』(アン・ヘッジドーン・オーバック名義、村上雅夫訳、DHC)がある。

布施由紀子(ふせ・ゆきこ)
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業。訳書に、ジョン・ウィリアムズ『ブッチャーズ・クロッシング』『アウグストゥス』(以上、作品社)、マイケル・ドブズ『核時計零時1 分前』(NHK出版)、エリック・シュローサー『核は暴走する』(河出書房新社)、A・R・ホックシールド『壁の向こうの住人たち』(岩波書店)、ベンジャミン・ウチヤマ『日本のカーニバル戦争』(みすず書房)、ティモシー・スナイダー『ブラッドランド』(ちくま学芸文庫)など。