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モスクワ攻防戦
20世紀を決した史上最大の戦闘

【内容】
歴史を創るのは勝者と敗者ではない……愚者である。二人の独裁者の運命を決し、20世紀を決した、史上最大の死闘――近年公開された資料・生存者等の証言によって、その全貌と人間ドラマを初めて明らかにした、世界的ベストセラー。

とにかく「読ませる」本である。多くの人に薦めたい名著である。  米国紙が最良の書の一つに選び、多くの専門家が激賞しているのもうなずける。独ソ戦に関しては山ほどの書物が書かれているが、本書は従来の著書の盲点に切り込んでいる。つまり、名前だけは有名でも、その真相が十分知られていなかった「モスクワ攻防戦」の真相に迫っているのだ。特徴を挙げると次の3点だろう。
 第1に、『ニューズウイーク』誌の著名なジャーナリストとして、専門家だけでなく一般読者にも読みやすい「物語」仕立てとなっていることだ。
 第2に、米国のシンクタンク「東西研究所」の副所長という肩書きの研究者でもある著者は、ソ連邦崩壊後に初めて入手可能となった新資料を多数発掘し、研究書としても高水準の力作となっている。
 第3は、政治的あるいは軍事的な側面だけでなく、戦争の中の個々に人間に焦点を当てていることだ。スターリンやヒトラーだけでなく、多くのインタビューをもとに、将校や政治家から一般庶民まで、その時代の人々の息吹が実感できるほど生き生きと描いている。――袴田茂樹(青山学院大学教授、ロシア研究)

首都モスクワまで、あと8キロに迫るヒトラー。それでもモスクワを離れることを拒否し、抗戦し続けるスターリン――
『ワシントンポスト』『ロサンゼルスタイムス』が「最良の歴史書の一つ」と絶賛した傑作!

 独ソ戦の勝敗を決し、20世紀の歴史を決する史上最大の戦いとなった〈モスクワ攻防戦〉。700万人が戦闘に参加し、250万人が犠牲となった。しかし、この死闘の全貌は、旧ソ連が機密事項にしたため、秘密のベールに包まれてきた。
 本書は、近年公開されたソ連時代の公記録保管所の資料、生存者・ソ連軍上層部・政府高官の子弟などの証言、西洋諸国の外交官や特派員の報告書などの膨大な新資料によって、初めてその全容と真相を明らかにしたものである。
 ヒトラー、スターリンという二人の独裁者の野望と孤独と愚かさ……。それに振り回されるチャーチル、ルーズベルト。そして、勝敗を左右するスパイ・ゾルゲの日本情報……。本書は、20世紀を決した“歴史と人間のドラマ”を初めて描ききった叙事詩である。