日本の名随筆 別巻18 質屋
種村季弘 編
本体 1,800円
B6判上製・カバー装 256p
ISBN 4-87893-838-2
発行 1992.8
【構成・体裁】
●近・現代の日本の名随筆を、テーマ別に集大成
●全200巻におよぶ、本邦随筆アンソロジーの金字塔
●「人生の達人」による珠玉の随筆を厳選し、各巻に平均三十数編収録
●口絵・岡部一彦/装丁・菊地信義/装画・本くに子
●巻末に編者あとがきと執筆者紹介および出典を収載
●付録のテーマ別ブックガイドにより、さらに深い読書へも案内
【内容目次】
滝田ゆう 暖簾 くぐらぬ幸せ、くぐるも値打ち
永井龍男 質屋について
尾崎一雄 質屋について(抄)
宇野浩二 質屋の小僧/質屋の主人
江戸川乱歩 妻のこと
平林たい子 世に出るまで
林芙美子 日記(抄)
井伏鱒二 早稲田生活(抄)
広津和郎 金尾文淵堂 『年月のあしおと』三十七
金子光晴 奈落の薔薇 「水の流浪」より
草野心平 結婚と煙突掃除屋 「放浪時代」より
佐多稲子 男二人かもじを売りに行く
山之口貘 歳末の質屋/質札
宇佐美承 霊と肉(抄)
薄田泣菫 質屋の通帳
村上浪六 質屋 「牛肉一斤」より
桂文楽 廓の雨
古今亭志ん生 仕立物も質屋行き 「震災前後」より(抄)
笑福亭松鶴 「お前ら、二人ともクビや!」
鈴木亀二 質屋の隠語
志村益男 質屋今昔物語
玉川一郎 当世質屋物語
村山兵太郎 サラ金地獄の次にくるもの
吉井民子 一六銀行/贓品
滝田要吉 神のお告げで仏壇質入れのこと
伊藤整 ニューヨークの質屋
五木寛之 古本名勝負物語
野坂昭如 質屋米屋風呂屋四谷
宮尾登美子 質屋
山口瞳 蔵のなか