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佐藤信と「運動」の演劇
黒テントとともに歩んだ50年

【内容】
いかに演劇は社会を変革できるか?
佐藤信と 黒テントの「運動」の軌跡と現在
1970年、佐藤信とアングラ劇団・黒テントの旅が始まった……。佐藤は、仲間たちと「運動としての演劇」というテーゼを掲げ、演劇創作を「運動」として展開していく。それは、いったいどのような活動だったのだろうか。黒テントという集団と共に、佐藤が手がけた舞台はどのように変化していったのだろうか。半世紀近く経った今、佐藤はどこを旅しているのだろうか……。


佐藤信の言葉は、時に黒テントを鼓舞し、時に挑発しながら、「運動」と分かちがたく一体のものであった。
佐藤信が「テキストに仕掛けられ時限爆弾」と呼ぶものは、一つには、黒テントがその時々に掲げたテーゼに呼応する部分であり、運動の痕跡とも言えるものである。それを事件的なものとして神話化するのではなく、「雷管」を外すように、言葉と向き合ってみたらどうなるか。
この「雷管」が外された時、姿を現すのは、時代を超えた普遍的な「問い」であり、それは、創作の初期から70年代にかけて追求されてきた「変革を妨げるものの正体とは何か」という問いだ。これは60年安保闘争を契機として生まれたものではあるが、例えば、なぜ米軍基地の移設も、原発の再稼働も止められないのかといった現在進行形の問題を思い起こせば、時代を超えて問われ続けなければならない「問い」と言えるはずだ……。
(あとがきより要約)