ペローとラシーヌの「アルセスト論争」
キノー/リュリの「驚くべきものle merveilleux」の概念
村山則子
本体 4,000円
ISBN 978-4-86182-498-2
発行 2014.9
【内容】
芸術か妖かしか。フランス・オペラ創世記に戦わされた新芸術をめぐる論争。
太陽王ルイ14世治世下の1674年、古代ギリシアのエウリピデス劇をもとに初演されたキノー・リュリのトラジェディ・アン・ミュジック《アルセスト》。フランス・オペラ成立時期の当作品を巡り、シャルル・ペローたちオペラ擁護派(近代派)とラシーヌを始めとする古典劇擁護派(古代派)とによる論戦を、キイワードを軸に解明する。