ピースライン
北アイルランドは、今

一木久生
本体 1,800円
46判上製
ISBN 978-4-86182-122-6
発行 2007.3
【内容】
北アイルランド紛争とは何だったのか? 未だ消えぬ対立の根。和平に向けて歩む現在の北アイルランドの姿を、その歴史と共に克明に描き出す。今、世界の熱い注目を集める北アイルランドからの最新リポート。
【内容目次】
1 出発/ダブリンにて/アイルランドという国/語学留学の現実/デリーかロンドンデリーか?/ベルファストへ
2 ロンドン・テロ/オレンジ・パレード/IRAの歴史的声明/グッドフライデー・アグリーメント/コロンビア3/ベルファストとアウシュビッツ
3 武装解除/武装解除の持つ意味
4 ベルファスト事情/シャンキルからアードインへ――その傷跡/IMC報告1/一時帰国
5 ストーモントゲイト・スパイ事件/政治的背景/波紋/マカートニー事件/ショートストランド/IMC報告2――今後の行方/ベルファストの治安状況
6 あるスパイの死/イースター蜂起の意味/リバプールへ/ゴールデン・ウィーク/いまだ残る宗派対立の根/再びスパイ騒動
7 私の中のロシア/一九二一年のクロンシュタット/クロンシュタットの傷跡/アイルランドとの別れ
あとがき/付録1 IMC第十二回報告/付録2 ベルファスト協定抄訳
【著者紹介】
一木久生(いちき・ひさお)早稲田大学文学部西洋史学科卒業。出版社勤務を経てフリージャナリストへ。カンボジア内戦のとき、タイのカンボジア難民キャンプ、ラオス難民キャンプ等を取材。その後、教職を経て再びフリージャーナリストとしてアイルランド各地を回り一年半滞在。共著書に鵜戸口哲尚編『カンボジアの悲劇』(成甲書房)が、訳書にコリン・マーティン『地獄へようこそ』(作品社)ある。