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人間であるという運命 マルクスの存在思想

【内容】
「人間であるという運命」とは、人間がこの世界に生きるために背負わなければならないやる瀬ない現実のことである。この言葉はブルーノ・バウアーの「人間は一歩一歩努力しなければならない」という提言に向けられたマルクスの批判にあたる。(『聖家族』)その意味は、人間は「一歩一歩努力しても、どうしようもない現実」を生かされているという同時代世界への基本的認識である。ヘーゲルは近代市民社会を自由な個人の意思によって作られると考えたが、マルクスにとって近代市民社会に生きる個人に自由な意思なぞ存在しない。こうした『やる背ない現実認識』を如何にして「現代変革の理論」に展開したか、本書はその展開の軌跡を丹念に跡づける。

【内容目次】
人間であるという運命
―――マルクスの存在思想
 マルクス存在論の形成過程
―――『学位論文』の主題と思想
 試論・マルクス存在論
 思想と実践
―――マルクスにとって実践とは何か
 自然法的人間観の超克
 マルクスは古いか
―――その形而上学的深奥
 実践とは思想にとって何か
―――イデオロギー終焉のマルクス的根底
 思想の合法性をいかに超えるか
―――戦後マルクス主義のマルクス的批判
 あとがき

【著者紹介】
対馬 斉 1929年(昭和4年)4月東京生まれ。父の仕事の都合で5歳の折、旧満州に渡り、45年までその首都新京で育つ。72年頃、生活が挫折。小さな書籍取次店の発送係になる。75年、友人の世話で専門学校講師の職に就く。「批評研究会」をつくり、年会報『批評衛星』に毎回論文を寄稿した。本書刊行後の2000年秋、逝去。