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蝶たちの時代

【内容】
ドミニカ共和国反政府運動の象徴、ミラバル姉妹の生涯! 時の独裁者トルヒーリョへの抵抗運動の中心となり、命を落とした長女パトリア、三女ミネルバ、四女マリア・テレサと、ただひとり生き残った次女デデの四姉妹それぞれの視点から、その生い立ち、家族の絆、恋愛と結婚、そして闘いの行方までを濃密に描き出す、傑作長篇小説。全米批評家協会賞候補作、アメリカ国立芸術基金全国読書推進プログラム作品。

ミラバル姉妹のような勇敢な女性について読むと、自由という大義を推進するためには、大事を為さねばならないと思いがちだ。ところが、この四姉妹の人生を見ると、四人とも少しずつ徐々に勇気を出していったのであって、わたしたち誰もが、暮らしの中で毎日、ささやかな瞬間、ささやかな課題に直面しているとわかる。ある意味で、わたしたちは、ほぼ偶然に勇敢になる。何かが起きると、勇敢に、思いやりを持ってその課題に取り組む。だが実は、その大きなことが起きるまでもずっと、思いやりのある心、人の話に耳を傾ける寛大な想像力を培ってきたのだ。そして、そのようなしなやかで受容性のある想像力を養う方法の一つが、読書だ。(中略)「自由の機能は、ほかの誰かを自由にすることである」そして、その自由を伝達するのに、ほかの誰かを読者にし、良書をその人の手に置くことよりも良い方法をわたしは思いつかない。
(「今もまだ、蝶たちの時代──著者からの手紙」より)

【著者・訳者紹介】
フリア・アルバレス(Julia Alvarez)1950年、ニューヨーク生まれ。生後3か月のとき、一家は両親の生まれ故郷ドミニカ共和国に戻り、父は時の独裁者ラファエル・トルヒーリョ打倒の地下運動に加わる。だが、運動発覚による投獄ひいては処刑を危惧し、60 年、フリア10歳のとき、ニューヨーク市東部のクイーンズに亡命する。おもな作品は、ドミニカ共和国からアメリカに移住した四姉妹の苦難の人生を詳述するHow the Garcia Girls Lost Their Accents、本書をはじめとする小説のほか、ラテン・アメリカならではの女の子の祝いを扱ったOnce Upon a Quinceanera: Coming of Age in the USA、自伝的エッセイ集Something to Declare 、A Wedding in Haitiや、詩集Homecoming、The Other Side: El Otro Lad o、The Woman I Kept to Myself 、さらに『ロラおばちゃんがやってきた』(神戸万知訳、講談社)、アメリカで数々の賞を受賞したBefore We Were Freeをはじめ とする児童文学など。
青柳伸子(あおやぎ・のぶこ)翻訳家。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書にエリザベス・ピーターズ『砂洲にひそむワニ』(原書房)、ドリス・レッシング『老首長の国』(作品社)、ロブリー・ウィルソン『被害者の娘』(作品社、共訳)、ハミッド・ダバシ『イラン、背反する民の歴史』(作品社、共訳)など。