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骨狩りのとき

【内容】
1937年、ドミニカ。姉妹同様に育った女主人には双子が産まれ、愛する男との結婚も間近。ささやかな充足に包まれて日々を暮らす彼女に訪れた、運命のとき。全米注目のハイチ系気鋭女性作家による傑作長篇。
【アメリカン・ブックアワード受賞作!】

ハイチとドミニカ共和国の間に一本の川があり、そこには多くの死者の霊が眠っています。(…)川を訪れている間、私は彼らのために深く悲しみました。今もまだ悲しみ続けています。私は、虐殺の川を生き延びたすべての人びとのために、ハイチ人の首を切り落としたナタと切り落とされた頭を数えた指に苦しめられたすべての人びとのために、深く悲しみました。けれども、川の魂の子どもたちに会って、私は希望を取り戻しました。洗濯をしていた女の人、ラバを連れた男の人、水浴びをしていた少年たち、兵士たち、そして本書の登場人物たちさえ、皆が、私の愛と激しい怒りを呼び起こしてくれただけではなく、私の心の最も深いところで、共同体(コミュニティ)と人間であること(ヒューマニティ)の意味を明らかにするようにと促し続けています。連帯と親近感のなかで、彼らの物語と本書が、皆さんの心にも何かを語りかけてくれることを願っています。――「日本の読者への手紙」より

【著者紹介】
エドウィージ・ダンティカ(Edwidge Danticat)1969年ハイチ生まれ。12歳のときニューヨークへ移住、ブルックリンのハイチ系アメリカ人コミュニティに暮らす。バーナード女子大学卒業、ブラウン大学大学院修了。94年、修士論文として書いた小説『息吹、まなざし、記憶』(Breath, Eyes, Memory)でデビュー。少女時代の記憶に光を当てながら、歴史に翻弄されるハイチの人々の暮らしや、苛酷な条件のもとで生き抜く女たちの心理を、リリカルで静謐な文体で描き出し、デビュー当時から大きな注目を集める。短篇集『クリック? クラック!』(Krik? Krak!, 1995)で全米図書賞最終候補、『骨狩りのとき』(The Farming of Bones, 1998)で、米国図書賞受賞。『愛するものたちへ、別れのとき』(Brother, I'm Dying, 2007)で全米書評家協会賞受賞。邦訳に、『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)、『アフター・ザ・ダンス』(現代企画室、2003)、『クリック? クラック!』(五月書房、2001)、『息吹、まなざし、記憶』(DHC、2000)、「葬送歌手」(『月光浴――ハイチ短篇集』所収、国書刊行会、2003)など。
佐川愛子(さがわ・あいこ)
1948年生まれ。女子栄養大学教授。訳書に『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)など、共著書に『ハーストン、ウォーカー、モリスン――アフリカ系アメリカ人女性作家をつなぐ点と線』(南雲堂フェニックス、2007)、『カリブの風――英語文学とその周辺』(鷹書房弓プレス、2004)、『アメリカ黒人文学とその周辺』(南雲堂フェニックス、1997)など。


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