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そして、死刑は廃止された

【内容】
一弁護士が、無実の死刑囚がギロチンに掛けられた体験から死刑廃止を訴えはじめ、やがてミッテラン政権下で法務大臣となり、死刑保守王国フランスの死刑を廃止するまでの闘いの日々を自ら描いた、感動の書!

本書は、著者バダンテールが処刑場から出てくる場面から始まる。自分が弁護をした無実の死刑囚が、ギロチンに掛けられたのを立ち会ったのだ。それから、著者による「死刑廃止」への壮絶な闘いの日々が始まる。引き受ける弁護士もいない凶悪事件が相次ぎ、著者はそれを引き受けていく。あいつぐ脅迫におびかされる日々・・・・・・。しかし、やがてミッテラン大統領が誕生し、著者は大統領に請われて法務大臣となる。最期の場面は、死刑廃止が国会で可決。満場の拍手の中国会議事堂から著者が出てくる場面で終わる。それは、著者バダンテールの、一法律家としての理想への情熱とゆるぎない信念が、時代を変え、歴史を変えた瞬間だった。

【内容目次】
日本の読者の皆さんへ
本書を読まれる方へ
第T部 大統領たち ――― ポンピドゥーからジスカール・デスタンスへ
 処刑の朝
 大統領と死刑
 処刑のあとで
 集会で
 大統領の死
 エリゼの側
 改革の時代
 帰ってきた死刑
第U部 トロワの帰還
 第1章 パトリック・アンリ事件
  誘拐
  メディアによるリンチ
  政府の反応
  弁護士たちの反応
  会見
  司法の前線で
  大統領の反応
  サンテ刑務所
  予審
  灼けつく夏
  実況検分
  裁判に向けて
 第2章 パトリック・アンリ裁判
  証人の選定
  刑務所で
  公判前
  準備手続き
  被告人質問
  弁護士証人
  鑑定人と証人
  論告求刑
  最終弁論
第V部 長い闘い
 第1章 不確かなとき
  トロワからの帰還
  政治の舞台
  公開討論会
 第2章 ギロチンの再登場
  カランの処刑
  暴力についての研究委員会報告
  さらなる処刑
  ボダン事件
  ナントの重罪院で
  ストックホルムで
 第3章 道義と政治のあいだで
  司教たちの宣言
  選挙戦
  議会での攻撃
  ラニュッチのことがふたたび話題になる
  ブット裁判
  処刑人の予算
  保安期間
 第4章 厳しい冬
  三つの裁判
  作戦を探る
  モハメド・ヤヒアウイ
  ミッシェル・ルソー
  ジャン・ポルテ
 第5章 はぐらかされた審議
  有利な情勢
  国民議会で
  討論
  論争の夏
  何事もない秋
 第6章 ガルソー裁判
  難事件
  裁判
 第7章 死刑が戻ってきた
  「安全と自由」
  重苦しい不安
  爆発
第W部 死刑廃止
 第1章 フランソワ・ミッテランの当選
  選挙の冬
  ミッテランの宣言
  恩赦の問題
  最後の数日
  勝利
  ビエーヴル街
  国政選挙
  発表
 第2章 法律
  エリゼ宮にて
  法務省で
  準備完了
  法案
  閣議
  法務委員会
  国民議会
  死刑廃止
解説
謝辞

【著者紹介】
ロベール・バダンテール弁護士、パリ大学法学部教授(刑法)。ミッテラン政権下で法務大臣となり、死刑を廃止した。現在、仏「憲法評議会」議長、上院議員。婦人は、歴史学者のエリザベート・バタンテール(『母性という神話』)