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 妓生(キーセン)
「もの言う花」の文化史

【内容】
新羅・高麗時代の官妓に始まり、日本の傀儡女(くぐつ)とも祖を同じくする妓生。
時の権力者に奉仕するべく運命づけられた、その恨(ハン)と哀に満ちた歴史を辿りつつ、朝鮮の歴史と文化を捉えなおす画期的考察。

【妓生とは】
朝鮮王宮の宮妓学校生徒の略。十三歳から十五歳までの少女に歌舞音曲のみならず詩歌管弦などの技芸を教え、宮廷の宴席で奉仕させたのが始まり。その位置・役割は時代に応じて変容し、李朝朝鮮時代までは主として宮妓を指したが、日本の進出と植民地化にともない、日本の娼妓的な役割を強め、今日に至っている。

【目次】
序章
第1章 妓生の歴史
第2章 妓生列伝
第3章 表象された妓生
第4章 妓生の生活と社会
第5章 妓生学校
第6章 艶姿妓生
第7章 妓生の図像学
第8章 現代のキーセン
参考文献
図版一覧
あとがき

【著者紹介】
川村湊(かわむら・みなと)1951年北海道生まれ。法政大学法学部政治学科卒業。韓国・東亜大学助教授を経て、現在、法政大学国際文化学部教授。文芸評論家。1980年、「異様なるものをめぐって──徒然草論」で群像新人文学賞受賞。1995年、『南洋・樺太の日本文学』で平林たい子文学賞受賞。2004年『補陀落――観音信仰への旅』(作品社)で伊藤整文学賞。他の著書に、『海を渡った日本語』、『戦後文学を問う』、『ソウル都市物語』、『村上春樹をどう読むか』、『牛頭天皇と蘇民将来伝説』(以上作品社)、『日本の異端文学』など。