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句集 少年たちの四季

【内容】
辛いこと、悲しいこと、そして楽しいこと、心躍ること、瞳を閉じればいつでも帰っていくことができる場所として、少年時代の世界は、作品の中で息づいている。みずみずしい感受性である。それは、本当に希有のことだと思う。
千葉一幹「序文 失われることのない叙情性」より

第9回俳句朝日賞受賞の表題作「少年たちの四季」を含む全4章、210句。

【内容目次】
序文 千葉一幹
第1章 家族
第2章 学校
第3章 四季
第4章 少年たちの四季
あとがき

【自選10句】
父の日の父と観にゆくジャン・ギャバン
吾亦紅叱る姉から先に泣き
兄弟で締めあふ紺の祭帯
泣きやめば軽き赤児や桐の花
体ぢゆうの鈴が鳴るなり一年生
木に登り学校見ゆる夏休
新涼や文字となるべく滲む墨
閉ぢをれば霧にぬれゆくまぶたかな
長き夜の厨の音やそれも止み
少女来る水鉄砲の射程距離

【著者略歴】
西出真一郎(にしで・しんいちろう)
1935年、三重県生まれ。58年、三重大学教育学部卒業。以後三重県内の高等学校の国語科教諭をつとめ、96年定年退職。爾来、国内とフランスの各地に主として徒歩の旅をつづけている。詩誌「石の詩」(渡辺正也主宰)同人。狩俳句会(鷹羽狩行主宰)会員。

[著書]
第一詩集『四季』(近代文芸社、1991年)
第二詩集『遠い村』(名古屋丸善、1995年)
第三詩集『家族の風景』(思潮社、2006年)
『星明りの村──フランス・ロマネスク聖堂紀行』(作品社、2008年)
『木苺の村──フランス文学迷子散歩』(作品社、2010年)
『ろばのいる村──フランス里山紀行』(作品社、2012年)
『銀幕の村──フランス映画の山里巡り』(作品社、2015年)

[主な受賞歴]
『家族の風景』により第5回現代ポイエーシス賞。2006年。 『少年たちの四季』(30句)により第9回俳句朝日賞。2007年(本書所収)。