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革命的な、あまりに革命的な 「1968年の革命」史論

【内容】
「20世紀唯一の世界革命」1968年に至る60年代日本の政治的/思想的/文化的パラダイム・シフトと、その現在性を克明に描き出す渾身の長編評論! 日本現代史に新たなパースペクティブをひらく!

パリの「五月革命」や日本の「全共闘」として知られる「一九六八年」は、世界システム論で知られるエマニュエル・ウォーラーステインの表現を用いれば、「二〇世紀唯一の世界革命」であり、政治・経済レベルのみならず、芸術・思想の領域においても決定的な切断をもたらしたことは、今や世界的に認知されている。本書は、この一九六八年を、日本の状況に即して、文学・演劇・映画から哲学・思想の領域で、いかなる意味を持っていたかについて論じたものである。
六〇年代に生じていた文学・哲学・芸術領域のパラダイム・シフトを個々具体的に論じ、併せてそれが現代の問題にどのように関わっているかを明らかにする。
一九六〇年代を論じた書物は日本においてもいくつか存在するが、多くは一面的な回顧録あるいは情緒的な記述にとどまっており、本書のごとく広範な領域を冷静かつ客観的に論述したものは皆無といってよい。また、日本の現代思想・文学史は今日においてもおおむね「戦後」(一九四五年)を基点として書かれてきたが、本書は「一九六八年」を中心とすることで、まったく新しいパースペクティブをひらく。

【内容目次】
第T部 ニューレフトの誕生
「歴史の必然」からの自由がもたらされた時/文化的ヘゲモニー闘争の「勝利」とアポリア/「実存的ロマンティシズム」とニューレフトの創生/大江健三郎における保守的革命主義の帰趨/廣松渉による「疎外革命論批判」の深度と射程
第U部 カウンターカルチャーと理論的実践
詩的言語の革命と反革命/アンダーグラウンド演劇のアポリア/小説から映画へのエコロジー的転回/宇野経済学と「模型」千円札
第V部 生成変化する「マルチチュード」
世界資本主義論から第三世界論へ/戦争機械/コミューン/ゾンビをめぐるリンチ殺人から内ゲバという生政治へ/一九七〇・七・七という「開戦」

【著者紹介】
絓秀実 文芸評論家。一九四九年新潟県生まれ。学習院大学中退。「日本読書新聞」編集長、コーネル大学客員研究員などを経て、二〇〇二年より近畿大学教授。
著書に吉本隆明の時代』、JUNKの逆襲』(以上作品社)『「帝国」の文学』、『「超」言葉狩り宣言』、『文芸時評というモード』など、共著書に脱原発「異論」』(作品社)『必読書150』、『それでも作家になりたい人のためのブックガイド』などがある。編書に思想読本(11)1968』(作品社)がある。