メンデルスゾーン 知られざる生涯と作品の秘密
レミ・ジャコブ、作田清訳
本体 2,800円
ISBN 978-4-86182-485-2
発行 2014.5
【内容】
生誕200年を機に、欧州でブームを巻き起こしている天才作曲家の未訳の名著、待望の初訳! 図版・楽譜など多数収録。
17歳で《夏の夜の夢 序曲》を作曲し、わずか39歳で早逝した早熟の天才。その華麗なる生涯と謂われなき迫害、素顔と音楽の深層に迫る。
幼少期から類い稀な才能を発揮し、知的な聡明さ、メロディーの優美さ、さらに宗教的な荘厳さをそなえ、すべてに天才と称えられた音楽家メンデルスゾーン。17歳で《夏の夜の夢 序曲》を作曲し、わずか39歳で生涯を閉じ、「19世紀のモーツァルト」(シューマン)と称された。
しかし生前は、その出自から謂われなき迫害を受けつづけ、また死後も、不当な評価を受けた時代が長く続いた。知名度こそ高いが、その素顔や生涯、音楽の深層については、今なお知られていないことも多い。本書は、その知られざる生涯と作品の秘密に迫った世界的名著であり、待望の本邦初訳である。
【著者・訳者略歴】
レミ・ジャコブ(Remi Jacobs)
1945年生まれ。コンセルヴァトワール(フランス国立高等音楽院)で音楽研究。音楽史および音楽学の免許所有者。ソルボンヌ大学・音楽学学院で修士号取得。クラブサン(ハーブシコード、チェンバロ)の歴史および比較研究。ヴィラ=ロボス(ブラジルの作曲家、1887-1959年)の伝記と作品分析。著書に『交響曲』(PUF、邦訳:白水社、文庫クセジュ)。「シャン・デュ・モンド」(1978-1982)、「EMI &ヴァージン・クラシック」(1982-2007)のクラシック音楽部門技術責任者を務める。
作田 清(さくた・きよし)
1941年生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒。東京教育大学大学院博士課程満期退学。元東京国際大学教授。専門はフランス文学・文化・絵画史。主な訳書に、セルジユ・フォーシュロー『印象派絵画と文豪たち』(共訳、作品社)、レイモン・コニア『シスレー』(作品社)など。