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アングラ演劇論  叛乱する言葉、偽りの肉体、運動する躰

【内容】
特権的肉体、怪優たちの饗宴を、言語から再構築する。「肉体の演劇」とされるアングラは、「言語の演劇」でもあった。一次資料・作品分析によって、その身体の表象を捉え直す、新世代による挑戦

【推薦】
佐伯隆幸(演劇評論家/学習院大学名誉教授)――連夜劇場に赴き、増長する厚顔無恥に屡々自失する。「絶対に現代的(モデルヌ)でなければ」が「己の墓掘人となる」(クンデラ)悪無限の罰課時。その中で望外なアングラ論を得た。俗論を覆す、あれから半世紀弱若い現代による再構築の力業。記憶が甦り、志が恢復した。

高山宏(明治大学国際日本学部教授)――果敢や良し! リアル・タイムでの体験、距離なき没入を要求するアングラ演劇観が、後発世代の批評を萎縮させてきたのは事実である。「特権的肉体」に深く共感しながらも新世紀新世代に可能な批評として捉え直すこの試みは、果敢の一言に尽きる。身体芸術のひそめた深く知的な狡智、舞台(いた)の上のマニエリスムにアングラ劇場の新たな可能性が見える。新しい風はすがすがしい。

扇田昭彦(演劇評論家)――梅山いつきさんの『アングラ演劇論』は、新世代の論者による刺激的な本だ。唐十郎、別役実、鈴木忠志、そして演劇センター68/71の演劇が、既成のイメージとはかなり違う姿で見えてくる面白さがある。